SMAP“あの名曲”は、お経がヒント!? 大ヒット曲の「意外すぎる真実」 (3/5ページ)
そういうのは出てきますよね」
40年以上前の『木綿のハンカチーフ』が今も愛唱される理由の一つが、歌いやすさだというが、橋本氏が他に歌いやすい曲として推すのが、井上陽水の『少年時代』(作詞・井上陽水/作曲・井上陽水、平井夏美 90年9月発売)だ。カラオケに自信のない人にはうってつけで、高すぎず低すぎずのキーがポイントなのだという。
「周囲に不快感を与えないし、のどかな曲調と美しい詞が人の心を穏やかにする、と言われていますね。どんなに下手でも、上手く聞こえるってことです。下手な人に限って、難しい歌を歌いそうになる。『そして神戸』なんか難しいですよ。でも歌いたくなるんだよね。自分の歌える範囲っていうのを覚えておけるといい」
さらに続けて、歌う際のアドバイスをくれた。「カラオケでもなんでも歌詞を覚えること。われわれ、歌うときみんな、画面見て歌うでしょ。あれやってると、よく知ってる歌でも一生きちっと覚えられない。1曲でもいいから3番まで歌うことを覚える。そうしたら、脳の活性化にもつながっていくじゃないですか。だから、画面に頼っていたらダメなんです。歌詞の意味を本当に理解すると、あらためて魅力を感じられると思いますね」
歌詞に込められた意味をきちんと表現できるかどうかが重要というのは、プロでも同じだ。「ちゃんと作曲、作詞した歌を歌手が表現することができるかどうかですね。いい曲だと思って歌わせても全然ダメで、違う歌手にしたら売れた、というのはありますよ。でも、本当のところ、ヒットする理由はわからない(笑)。難しい。タイミングと当時の時代背景もありますからね」
そうした意味で、奇跡的なヒットとなったのが、宮史郎とぴんからトリオの『女のみち』(作詞・宮史郎/作曲・並木ひろし 72年5月発売)だ。最終的に400万枚を突破し、日本歌謡曲史上に金字塔を打ち立てている。ところが、この歴史的な曲の始まりは、トリオ10周年記念の宣伝のため、自主制作した300枚だったのだ。これを関係者に無料配布したところ、関西の有線放送で流れて評判になり、メジャーデビューを果たした。『8時だョ!全員集合』で、加藤茶がお巡りさんのコントで毎回、歌ったことも話題になった。