大豆の収穫を大幅に増やせる環境にもやさしい手法 (2/2ページ)
干ばつ時のような厳しい状況でも、この手法は効果的であるとTegeder氏らは見ている。
■ 化学肥料の消費量を減らせる
いっぽう、窒素というのは植物の生育にとって不可欠の重要な栄養素だ。そして、現在は収穫を上げるために世界中で合成窒素の肥料が使われている。しかし、アメリカのような先進国では、この合成窒素の製造は環境問題も引き起こしているという。大きなエネルギーが必要だし、温室効果ガスを増やすし、水質汚染などにも影響がある。
いっぽうで、発展途上国ではこういった合成窒素の肥料が使われない代わりに、収穫高は低く、食料供給が十分ではない。
Tegeder氏は、大豆で行ったこの研究は、いずれさまざまな気候で栽培されるさまざまな豆類に応用できると考えている。そして、ひよこ豆やエンドウ豆、大豆などは、空気中の窒素を取り込んで成長することができるだけでなく、次に栽培する作物のために、土壌に窒素を残してくれる働きもするというメリットがある。
このように、化学肥料に頼らない方法で収穫を上げる今回の研究は、先進国でも発展途上国でもメリットがあると見られている。
食糧供給の安定化にはもちろんだが、温室効果ガスの削減にも、あんがい農業技術の進歩が貢献してくれるのかもしれない。
【参考・画像】
※ Soybean nitrogen breakthrough could help feed the world – WSU NEWS