闇に消えた「放送禁止映像」を大追跡!(1)<宝田明・獣人雪男>初代「ゴジラ」の主役が“唯一の封印作”を初激白 (1/2ページ)

アサ芸プラス

闇に消えた「放送禁止映像」を大追跡!(1)<宝田明・獣人雪男>初代「ゴジラ」の主役が“唯一の封印作”を初激白

 この夏、「シン・ゴジラ」のメガヒットで、日本の特撮技術の高さが再評価された。だが、その原点である「ゴジラ」(54年、東宝)に主演した宝田明(82)に、門外不出の映画があることは、意外に知られていない。

──東宝特撮のレジェンドとして、よみがえった「シン・ゴジラ」はご覧になりましたか?

宝田 観たよ、いい映画だったと思う。ただ、せっかくのいいセリフが、あまりにもテンポが早くて伝わりにくかったね。

──その原点である「ゴジラ」第1作の公開から約9カ月後、東宝としては新たなモンスター映画の期待を込めて送り出されたのが「獣人雪男」(55年)です。

宝田 僕にとって2作目の特撮映画で、あの当時、ヒマラヤの雪男が話題になっていたことから作られたんだ。雪男の造形に関しては、特技監督の円谷英二さんのこだわりだったと思う。

──世界に冠たる“特撮の神様”ですね。

宝田 僕が戦時中に満州で観た「ハワイ・マレー沖海戦」は、あまりの迫力に映画館で立ち上がって拍手をした。それを円谷さんに告げたら「ああ、あれはミニチュアを使った特撮だよ」って言われて、心底びっくりしたね。

──この「獣人雪男」も「ゴジラ」と同じく本多猪四郎監督、円谷英二特技監督という最高の布陣でありながら、東宝特撮で唯一、ソフト化が許されていません。

宝田 うーん‥‥封切したから映倫は問題なかったんだろうけど、いろいろと抗議もあったんだろうね。

──資料によれば、雪男が棲息する狭い集落は「血族結婚」のためか、それぞれが体に障害を持っている者ばかり。さらに、獣人が生殖のため、美女に襲いかかるという描写も問題になったかもしれません。

宝田 美女を演じたのは日劇ダンシングチーム出身の根岸明美か。当時としては大柄な女優だったね。

──獣人に向かって「さあ、おやり!」と裸身をさらけ出すシーンは、50年代の日本映画としては物議を醸したでしょう。

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