安倍晋三VSトランプ「日米ガチンコ対決」の行方 (3/4ページ)

日刊大衆

これは、知日派で“ヒラリー政権”で要職を務めることになっていたカート・キャンベル元国務次官補からの要請でした。一方、野党・民進党の長島昭久衆院議員はアメリカ中枢に情報源があり、事前に“トランプ勝利”の情報をつかんでいたようで、トランプ側近と10月に接触しています。トランプ当確を受けて、安倍首相周辺は長島氏を官邸に呼び、情報収集したともいわれています」(全国紙政治部記者)

 安倍首相としては、“後手に回った”感が強いのだ。「首相はTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を、陰りが見えるアベノミクスの起爆剤にしようとしていました。実際、8日に衆院でTPP承認案と関連法案が可決される見通しになっていたんです。ところが、大統領選の投票3日前になって“トランプ優位”という情報をつかみ、8日の採決をいったん見送る決断を下しました」(前同)

 トランプ氏がTPPからの撤退を公約に掲げているのは事実。前出のあえば氏も、「(TPPは)議会からの評判も悪く、仕切り直しになるでしょう」という見通しを持っている。安倍首相としては、ハシゴを外されたようなものだ。

 “大逆転男”との「ガチンコ勝負」で、まずは手痛い一撃を食らいそうな安倍政権だが、TPPより、むしろ重要なのは防衛・外交問題。ここからが、安倍首相の腕の見せどころだ。まずトランプ氏は選挙中、海外に駐留するアメリカ軍の撤退を訴えている。

 このため、防衛省関係者は、「日本が独力で中国などの脅威に備えるには、年間23兆円の国防費が必要と極秘裏に試算されている。現在の国防費は約5兆円。そんな金は出せない……」と危機感を募らせている。

 トランプ政権は、日本の安全保障にとって大きな痛手となりそうだが、「人員や武器配備が量的に変化するかもしれませんが、あっさり(駐留米軍が)撤退することはありません。日本国内の基地、特に沖縄は、米軍にとって最重要拠点ですからね」(前出のあえば氏) ただし、過酷なビジネスの世界で名を成したトランプ氏だけあって、“現状のまま”というわけにはいかないようだ。外交評論家の小関哲哉氏がこう続ける。

「トランプ氏は過去の経験や、しがらみが邪魔しないという点で、逆にそれが最大の強みになっています。

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