出番を失いつつあるアルドラーゼ検査 有効活用が出来る唯一の疾患とは? (2/3ページ)
基準値は医療機関によって多少なり増減しますが、男性で8.1IU/ℓから13.0IU/ℓ、 女性で6.0IU/ℓから11.2IU/ℓとなっています。 アルドラーゼ検査が異常値の場合にはアルドラーゼ検査で異常値が検出された場合、最近の激しい運動が原因のこともままありますが、もし疾患に由来する異常値だった場合には深刻な疾患であることも多いです。
以下に考えられる疾患を記します。
・ウィルス性肝炎、肝硬変
・肝臓、腎臓、膵臓および前立腺の悪性腫瘍
・心筋梗塞
・筋ジストロフィー、皮膚筋炎、骨格筋炎
・白血病 など
どれもアルドラーゼを多く含む臓器や組織が重大に損傷する深刻な疾患です。ただし、アルドラーゼ検査だけでいずれの疾患であるか特定することは困難なため、アルドラーゼの異常値は確定診断には至りません。
また、血中のアルドラーゼは臓器や組織の損傷によって増加するため、病態が進行しきってしまうことで損傷する余地のある部分、残存する部分が少なくなるとアルドラーゼはかえって低下します。
そのため、アルドラーゼの数値を見る際には病態がどの程度まで進行していると推測されるかに注意する必要があります。 アルドラーゼ検査の現在アルドラーゼ検査は以前まで、肝臓や腎臓といった主要な臓器の異常、筋肉損傷の有無を判定するために利用されていました。
しかし、医学の進歩に伴ってアルドラーゼよりも異常値を誘発した原因を特定しやすい、つまり肝臓由来なら肝臓由来、腎臓由来なら腎臓由来の異常においてのみ反応するような血液検査が開発されたため、
現在ではほとんど使われなくなっています。
とは言っても、それらの疾患に対して全く利用されなくなっているという訳ではなく、心電図検査や筋電図検査および心臓エコー検査などと併用して、または既に疾患が特定できている場合に
その進行度を判断する目的で利用されています。