【プロ野球】金本知憲監督が命がけで獲得したFAの糸井嘉男。来季の「金本阪神」はどうなる? (1/2ページ)

金本知憲監督の待ち焦がれた“初めての恋人”がついにラブコールを受け入れてくれた。
糸井嘉男35歳。
金本監督が野球人として惚れ込んだ、35歳には見えない若さと強さを兼ね備えたナイスガイだ。
糸井の加入と時を同じくして発表された来季の阪神タイガースのスローガンは“「挑む」~Tigers Change~”。
「挑む」とは、相手にたちむかう、積極的にこちらから仕掛けることを意味する言葉だ。
まずは、糸井獲得のためFA戦線に積極的なアプローチで挑み、有言実行を成し遂げた阪神だが、糸井加入で来季どう変革を遂げるのか?
「攻」「守」の両面から考察してみた。
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■「攻める」ことで「挑む」
糸井の加入でまずは大きく変わるのが、ナインの走塁への意識だろう。
35歳にして今季53個の盗塁を決め、パ・リーグ盗塁王に輝いた糸井の加入は、糸井の盗塁の分、チーム全体の盗塁数が増えるだけでなく、これまで足が速いといわれながらも走れなかった阪神の若手選手の意識改革につながることは間違いない。
今季の阪神の盗塁数はセ・リーグ最下位の59個。糸井が1人で走った盗塁数とあまり変わらない。
糸井の走塁は、打つ方にも好影響を及ぼすはずだ。
振り返って見ると、開幕ゲームから高山俊、横田慎太郎で1、2番を組み、バントをしない「攻撃的2番」で臨んだ。しかし、十分に機能しないまま、いつのまにかチーム方針は犠打もやむなしに変更されていった。
来季、打てて走れる「2番・糸井」が実現すれば、理想とする「攻撃的2番」は十分機能していく。
「攻」めることで「挑む」!
チームの活性化は、糸井頼みの感さえある。