家族や街の人々の優しい嘘・・・スペインのクリスマス宝くじCMがクッソ泣ける (2/2ページ)

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さらにお父さんは、町長にも電話。急いで"この街から1等賞が出ました!"と書かれたTシャツに着替えた町長は、おばあちゃんとハグ。すると今度は「そうだ、そろそろテレビ局の取材も来る頃なんじゃないかしら?」と言い出すものだから、さすがに困って打ち明けようとしたお父さんを、今度は孫が制止。仲間に連絡し、テレビ取材班を装って来てもらうと、嬉しそうにニセの取材を受けながら「今日は、そう、灯台! みんなで灯台に行ってお祝いするのよ!」と答えるおばあちゃん。そして「カルミーナおばあちゃんには良くしてもらってるけど、嘘のために鐘を鳴らすなんて無理だよ!」という神父をよそに、教会からは鐘が鳴り響く。

ここまでくると、お父さんも「すべて叶えてあげたい」と、今度は食料加工の工場に電話。さらには知り合いの漁師にも電話し、事情を聞いた船長は助手に「ロブスターはお祝いのために取っておくぞ。陸に戻ろう」と一言。二人の「でも上にはなんて言うんだよ」「海が大荒れだ」「大荒れ......?」というやり取りが可笑しい。

街では孫が人々に「くじが当たったんだ! みんな集まってくれ!」と声をかけて奔走する。「本気なの!?」と言いつつも、灯台を目指して集まる人々。ところが、いつの間にか大行進になってしまった人々の前に、しかめっ面の地元警察が立ちふさがる。奇妙なパレードもここで終わりか......と思いきや、「ついてきなさい」とばかりに人々をバイクで先導! そんなこんなで到着した灯台では食事が振る舞われ、盛大にお祝いが繰り広げられらたのだった。

しかし、満足げな表情で街の人々を見つめるおばあちゃんを見ながら、息子夫婦は複雑な表情だ。ついに「俺が伝えるよ......」と、母の元へ歩み寄ったお父さんが、「母さん、言わなきゃならないことがあるんだ」と口を開くと、カルミーナおばあちゃんは「あなたが何を言うつもりか、分かってるわ」と、その言葉を遮った。そして「でもね、子どもはいつだって、まず母の言うことにちゃんと耳を傾けなくちゃいけないわ。......この宝くじ、あなたたちが持っていてくれた方が、私は嬉しいのよ」と、当たり(と思い込んでいる)くじを息子に手渡したのである。

思いがけもしなかった母の一言に、思わず言葉を飲み、年老いた母親とハグするお父さん。その様子を見ていたご近所さんは、最後に「明日、本当に当選したらどうなることでしょうね」と笑顔で呟くのだった......。

見事に予想を裏切るエンディングながら、観る者の涙を搾り取る秀逸なこのCM。再生回数が少ないことを不思議がるコメントも寄せられているが、近いうち爆発的にバズることになるかもしれない。
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