時間帯が理由じゃない!? 「サザエさん症候群」の真の原因は“●●”だった (1/3ページ)
楽しかった休日が、あと少しで終わってしまう日曜日の夕方。その状況を考えただけでも憂うつな気分になりますが、テレビで放送される「サザエさん」を見て、余計に気分が落ち込んだ経験のある人も多いはず。一般的に「サザエさん症候群」とも呼ばれるこの症状ですが、脳内では一体どんなことが起こっているの? 今回は、脳のしくみについてくわしい医師・医学博士の加藤俊徳先生に、脳科学の観点から「サザエさん症候群」の原因と対処法について解説してもらいました。
今回お話を聞いた加藤俊徳先生
医師、医学博士。株式会社「脳の学校」代表。加藤プラチナクリニック院長。昭和大学医学部、同大学大学院卒業後、1991年、子どもの脳活を計測できるfNIRS法を発見。その後、アメリカ・ミソネタ大学放射線科 MR研究センター、慶應義塾大学、東京大学などで脳の研究に従事。2006年、株式会社「脳の学校」を創業し、2013年、加藤プラチナクリニックを開設。
■「サザエさん症候群」の原因は“時間帯”ではなく“内容”「サザエさん症候群」になってしまうかどうかの境界線には、おそらく「休日の過ごし方」が関係しているでしょう。「サザエさん」を見て憂うつになってしまう一番の理由は、「土日がサザエさんのような生活ではなかったこと」にあると思います。というのも、充実した休日を過ごしたあとに「サザエさん」を見ても(憂うつな気分に対して)実はピンと来ないのです。ところが、平日たくさん働いた人が週末をダラダラ過ごした場合、ふと「サザエさん」を見て、「なんでこんなに平和なの……」と落ち込みます。
「サザエさん」の本質は、“日本の古きよきゆっくりと流れる家庭生活”にありますよね。これを見ていると、「私は明日から働かなければいけないのに!」というギャップが自身の中で生まれ、憂うつの原因となるのです。憂うつな気分を感じるのは、脳がうまくはたらいていない瞬間です。具体的には「なんとなく考えようとはしているけど、実際はうまく考えられていないとき」。