薬物疑惑報道を発端に芸能界から電撃引退した元俳優の成宮寛貴（34）に新たな騒動が持ち上がっている。人気覆面レスラーのザ・グレート・サスケ（47）が「その幕の引き方じゃぁ我々家族は逆に許しませんよ」などとブログに綴りながら、過去に長男が成宮寛貴から性的ハラスメントを受けたことを示唆したのだ。

　当時、長男は10代。成宮の引退に際しては女性ファンを中心に同情論が沸き起こっていたが、もし事実なら「淫行セクハラ」になりかねないだけに波紋が広がっている。

■サスケによる衝撃の告発内容とは？

　サスケは今月11日付の自身のブログで「引退する成宮さんへ」と題し、続けて「その幕の引き方じゃぁ我々家族は逆に許しませんよ。10年程前に愚息があなたから受けたハラスメントが真実だったって認める事になっちゃうじゃないですか？」と衝撃的な記事を投稿。さらに「いつか『全て冗談に決まってるでしょ』って言ってくれればそれで良いと思って許してたのに」と意味深な言葉を綴った。

「サスケは海外修行中に出会ったメキシコ人の妻と結婚しており、現在20代後半になっている長男は連れ子です。サスケの突然の告発は、その長男が成宮から性的ハラスメントを受けたと取れる内容。もし事実であれば当時10代の男の子にセクハラ行為をしたという衝撃的な過去が暴露されたことになる」（スポーツ紙記者）

　長男は彫りの深い顔立ちとガッチリ体型を買われて2003年に芸能界入りしており、04年に当時15歳で世界的ファッションショー「パリ・コレクレション」にモデルとして出演したほどの超イケメン。成宮はファッションに造詣が深く、プライベートで度々「パリコレ」にも足を運んでいた姿が目撃されている。本来ならプロレスラーの息子と人気俳優に接点はないように思えるが、ファッションショーつながりで知り合った可能性はありそうだ。

　サスケの所属事務所は「ハラスメント事件」があってから「長男は急に泣き出すなど情緒不安定になり、芸能界からも引退した」と説明。「真相はサスケにしか分からない」としながらも、ハラスメント行為が事実だったことを示唆した。現在、長男はメキシコで暮らしているが、事務所によると「精神的な心の病を抱えたままで一般社会に復帰できていない」という。

■急転直下の展開に「同情的できない」との声も

　成宮の引退をめぐっては、コカイン吸引疑惑をスクープした写真週刊誌『フライデー』（講談社）に同性愛をうかがわせる記述があったことも話題になった。

　成宮はマスコミあてに送った引退コメントで、「この仕事をする上で人には絶対知られたくないセクシャリティな部分もクローズアップされてしまい」と半ば同性愛をカミングアウトしながら、そのショックの大きさを吐露。これに「成宮くんが可哀想すぎる」「アウティング（本人の意思に反して性的指向を暴露されること）は暴力」などと同情の声が多数挙がっていた。

　今回のサスケの告発に関しても「薬物疑惑と関係ないことで騒ぐな」という意見が少なからずある。だが、ハラスメント行為が事実であれば当時の長男は17歳前後と推測されるだけに「淫行レベルでは」「同情できなくなってきた」との声も挙がり始めている。その一方でサスケに対して「今さら言っても長男を余計に傷つけるのでは」「他に手段はなかったのか」といった批判もあり、賛否両論が巻き起こっている状況だ。

　当の成宮はすでに東南アジアへ出国したとの情報が流れており、本人への追及は不可能。芸能界引退によって今後しばらくは公の場に現れることもないだろう。「真相は闇の中」となりそうな気配だが、この衝撃の告発は同情論が盛り上がっていた電撃引退にひとつの影を落とすことになりそうだ。

文・橘カイト（たちばな・かいと）

※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相！禁忌都市伝説』（ミリオン出版）ほか多数。