「仕事は効率化するな」外資系コンサルタントが指摘するリスクとは (2/4ページ)
それを見ることで広告費にお金が換算されるというのが大方のメディアのやり方なので。
資本主義経済の中で生きている以上、基本的には誰もが奴隷なわけで、その立場でいくら仕事を効率化しても、それは奴隷の主人の富になるだけです。いかに奴隷の要素を少なくするか、という意識を持たないことには、効率化しても仕方がない。
効率化が無駄だとは言いませんが、優先順位が違います。効率化する前に、まず自分の時間の使い方を見直して、自分の富のために使える時間を増やすことを考えたほうがいいと思います。
――人脈づくりについてもお聞きしたいと思います。ビジネスにつながる縁が生まれやすいのは「親友未満、知人以上」とされていましたが、こういった人脈を意識して作るのはなかなか難しそうです。山口:「親友未満、知人以上」というのは、具体的にいえば「同僚」くらいの近しさです。自分の人格を深く理解しているわけではないものの、仕事ぶりや仕事に取り組む姿勢などはよく知っている、くらいの関係ですね。
こういう人脈を増やしていくには、基本的にはいい仕事をすることだけです。誠実に取り組むのはもちろん、頼み事をされたらきちんと対応する。
私自身、これまで何度か転職しましたけども、一から転職活動をして、普通に面接試験を受けて、というのは電通から転職した時だけで、後は全部「元同僚」からの誘いなんです。
どうして私を誘ってくれたのかはわかりませんが、おそらく「仕事がやりやすい」という一点でしょう。「仕事がやりやすい」というのは、能力がわかっているという安心感もあったでしょうし、ある種の「気持ちよさ」もあったかもしれません。
つまり、「嘘をつかない」「人の悪口を言わない」といった、ごくごくベーシックなところなのですが、とても大事なことです。もし、大切にしていきたい人間関係があるなら、その人との間で誠実であること、人として倫理にもとるようなことはしないことに尽きます。
――ここまでのお話に出た「残業しない」や「むやみに効率化しない」を始め、山口さんのアドバイスは納得する部分が多い一方、実践したら職場での居心地が悪くなりそうな気もします。