森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 北方領土解決の好機 (2/2ページ)
だから、少なくとも択捉や国後については、完全に太平洋戦争の戦利品なのだ。
外交交渉だから、どちらかの国が一方的に勝利するということはあり得ない。もし、歯舞、色丹、国後の3島が日本に引き渡されれば、安倍総理は4島中3島の引き渡しに成功したとして、歴史に名を刻める。一方で、ロシア側からすれば、面積ベースで北方領土の4割を引き渡しただけと主張することができるのだ。
もちろん、その引き換えとして、日本から巨額の経済援助とロシアへの経済制裁解除という大きなお礼を渡すことになる。ただし、当然のことながら、経済制裁を解除すれば、これまでのアメリカだったら黙っていない。
変人トランプが、どう判断するのか。それが北方領土のカギを握るのだ。