どの宗派かも分かってなかった人が高額な戒名を授かるのって何かヘンだよね (1/2ページ)
先日、友人の父上が他界されました。父上を亡くされた哀しみだけでなく、葬儀にまつわる様々な事柄で気疲れしたせいか、やや疲れた面持ちの彼女。ランチタイムに仲の良い同僚と集まり、ぽつりぽつりと語る彼女の話の流れから、ふと、戒名の話になりました。
■実は存在した戒名代の相場
馬鹿にならない葬儀代とお墓代。彼女は自分の家の宗派も分からないくらい、あまり熱心とは言えない仏教徒でしたが、お葬式を執り行うには戒名が必要になりました。葬儀会社の方が「あうん」の呼吸で出してきた「戒名見積もり表」には、こう書かれていたそうです。
『院号=100万円』『居士=50万円』『信士=30万円』也。
もちろん、お布施とは別料金です。
『高い・・・』彼女は思わず呟きました。
すると、そういう彼女のような遺族を見慣れていたのでしょう、葬儀会社の方はすかさず『もちろん、お気持ちで結構ですが、通常このような金額になります。ただ、最期の親孝行として良い戒名を付けて頂きたい、と仰るご遺族様も多いようですよ』と言ったそうです。
彼女は母上と散々迷った挙句、結局シンプルな『信士』を付けてもらい、葬儀をつつがなく終えたそうです。
でも、良い戒名は本当に親孝行の印なのでしょうか?
そもそも、戒名は必要なのでしょうか?
その後のランチタイムは喧々諤々の議論に発展したことは、言うまでもありません。
■戒名の本来の意味とは?
そもそも戒名は世俗の名を捨て、仏弟子として修業に邁進する為に付ける名前だと言います。よって本当は生きている間から名を変えて修行し、悟りを得るよう努力する必要があります。
しかし現実的には、一般人が出家や仏教修行することはほどんどなく、死後に戒名を付けて『仏弟子ですよ』ということにすることが、葬儀における戒名のようです。
なんだか「死後唐突に仏弟子宣言をし、仏弟子なんだから極楽浄土へ送ってね」という感じがして、逆に仏様に失礼な気がするのは、私だけでしょうか。