1年生の夏、友だちは3台の洗濯機でした。旭川工・野呂田花の3年間。 (1/2ページ)
1年生の夏、友だちは3台の洗濯機でした。
そんな話をしていたら、ポロリと涙がこぼれた。
花園への初出場を果たした旭川工業高校ラグビー部のマネージャー、野呂田花(のろた・はな)は12月27日の午後、聖地の第3グラウンドで大きな声を出し続けていた。この日開幕した全国高校大会で、北北海道代表の同校は宮崎県代表の高鍋高校と戦い5-69と敗れた。しかし、試合終了間際に奪ったトライは自分たちのスタイルで決めた。得意のモールを押し切って、FL奥天滉太が抱えたボールをインゴールに置いた。
「みんな本当にかっこよかった」
3年間マネージャーとしてチームを支えてきた野呂田は、そう言って力を出し切った選手たちを労った。半袖のジャージーを着て、ベンチの横で記録をつけながら、60分間応援し続けた。
「(半袖は)寒いですよ。でも、いつも選手たちと一緒だという気持ちでいたいから。雨の日は同じように濡れています」
部員は23人しかいない。だから背番号24のジャージーを着ていた。
「仲の良さが武器なんです」
1949年の創部以来の快挙を成し遂げたチームの強みをそう話した。
「いつもはだらしなくて、出したものも置きっぱなしとか、そういう感じなんですけど、試合とか、決めなきゃいけないときには決めてくれる人たちでした」
いろんな思いが湧きあがって言葉に詰まった。
入部したときには先輩もおらず、ひとりでチームの雑務をあれこれこなした。当時は33人の部員がいたから夏合宿は大変だった。4泊5日で北見へ。部員と監督の洗濯物を毎日洗った。3台の洗濯機が友だち。その横に一日中いた。懐かしいな。
幼稚園の年中から柔道を始め、中学3年まで続けた。いろんな人たちに支えられて11年も畳の上に立っていたから、今度は自分が支える側にまわりたい。そう考え、高校入学と同時にマネージャーを志望した。ラグビー部の雰囲気が気に入って、お世話になろうと決めた。
「団体スポーツは初めてだったので、最初はいろいろビックリしました。練習中にケンカしだしたり、どう対処していいかわからなかった」
いつも選手目線で行動するようにした。