アサヒ芸能「スクープ大事件史」Vol.7(2)“文豪”三島由紀夫がぞっこん惚れた男 (2/2ページ)
これに付記すれば、12月24日号に載った児玉誉士夫氏への「特別インタビュー」も一種のスクープといえよう。この右翼の“黒幕”はいう。
〈「自衛隊にクーデターを呼びかけて失敗したので、それに憤激し、かっとなって割腹自殺したと非難するものもいますが、三島氏の死は、底知れない深いところから発したことを知るべきでしょう。(中略)氏は自衛隊のむなしさ、そして自衛隊に呼びかけることばのむなしさを知りつつ、自分の鮮血によって『憲法改正』の必要性を訴えたものだと思いますね。心なき政治家どもは『気違い沙汰』とか『迷惑千万』とか心ない非難をしていますが、現在、生きている日本人のなかに、三島氏の死を非難する資格のある者がひとりでもいますか。もしいるとすれば、人間の良心と良識を失ったアホといわねばならん〉
右であれ、左であれ、当時の日本人に多くの問いを投げかけたのが三島事件であった。