頼みの綱はテレ朝?SMAP解散後も独立・中居派にくすぶる”火種”

デイリーニュースオンライン

Photo by Pixabay
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 2016年いっぱいでSMAPが解散し、元メンバーたちの動向に注目が集まっている。特に解散を強硬に主張したとされる香取慎吾(39)は独立必至といわれ、親友の草なぎ剛(42)と稲垣吾郎(43)も同調する可能性があるとささやかれている。独立すれば干される危険があり、独立しなくても3人は「飼い殺し」状態になるといわれているが、そんな中でファンの期待が「SMAP擁護」のテレビ局に集まる事態が起きている。

■香取・草なぎ・稲垣は「行くも地獄、戻るも地獄」

「香取さんはいまだにSMAPの育ての親である元チーフマネジャーI女史に執着し、彼女を追放したジャニーズ事務所とはどう考えても上手くやっていけそうにない。I女史が新たに芸能事務所を立ち上げるともウワサされましたが、もしそうなれば香取さんの移籍は間違いないでしょう。解散を主張した香取さんに同調したとされる草なぎさんと稲垣さんも追随する可能性が高い」(芸能関係者)

 昨年末の『女性セブン』(光文社)によると、I女史は「今後もソロで芸能活動を続けていくのであればジャニーズ事務所から出る必然性がない」「メリットが何もない」と親しい知人に独立説を否定する言葉を漏らしていたという。だがもしI女史が引き取らなければ、騒動の制裁として「飼い殺し」にされる恐れがある。3人にとっては「行くも地獄、戻るも地獄」といった状況だ。

「特に香取さんは新規の仕事がまったく入っておらず、引退説すらささやかれるほど。また、草なぎさんや稲垣さんも将来的に仕事が激減する可能性があり、中居正広さん(44)ですら事務所幹部との間に溝が生じているので微妙な状況。彼らを救えるのはI女史だけのようにも思えますが、なかなか再独立は難しいでしょう。独立に一度ケチのついた彼らを迎え入れる大手事務所はなく、I女史が事務所を設立しても圧力で立ち行かないことは目に見えている」(前出・関係者)

■ファンの希望は「SMAP擁護」のテレ朝か

 いまだにジャニーズ事務所は各テレビ局に大きな影響力を持っており、上層部の意向によってはSMAPメンバーたちが徐々に干されていくことになりかねない。
そんな中、彼らを守ってくれる存在として期待を集めているのがテレビ朝日だ。

 テレ朝は香取が単独出演している『SmaStation!!』、草なぎが司会を務める『「ぷっ」すま』とSMAPのグループ名がついた2番組を抱えており、一時は「どちらも改編で消滅」と報じられた。だが、テレ朝は早々に「タイトルも出演も継続」と表明。さらに、同社の早河洋会長兼CEO(73)から「SMAP擁護」発言が飛び出したことでファンが沸き立った。

 昨年9月の定例会見において、早河会長はSMAP解散に絡んで「芸能事務所の力は大きいのか?」と記者から質問されると「タレント、アーティストは視聴者の支持がないと活躍できない。事務所が強ければ成功するというものではない」と発言。続けて「スターは古今東西、大衆が決めるもの。それが全て」とし、さらに「我々にすればプロダクションはいっぱいあるわけで、その中の優れた俳優をそろえて編成していく」と語った。

「ジャニーズ事務所も数ある芸能事務所のひとつに過ぎない、と断じるような発言でした。非ジャニーズのドラマで大ヒットを飛ばし、草なぎや香取の長年の番組出演にも感謝しているテレ朝ならではの『ジャニーズへの牽制』だったといえるでしょう。もし香取や草なぎを干して、代わりに別のジャニーズタレントを当てがわれるようなことがあっても屈しないという強気のメッセージとも取れます」(テレビ関係者)

「SMAP擁護」の姿勢は別番組でも発揮され、昨年末に放送された『中居正広のプロ野球魂』(テレビ朝日系)では中居が「エス、エム、エー、ピー、SMAP!」と叫ぶジングルで開幕し、番組のBGMはSMAPソングの大攻勢。シングルやベスト盤に収録されていないマイナーな曲も使われ、ファンから「SMAP愛がすごい」「テレ朝やるな」「テレ朝さんは味方だ」といった歓喜の声が上がった。

「かつては局がジャニーズの意向に沿わないことをすれば、事務所の実権を握るメリー喜多川副社長(90)が『それならウチの子は出しません』のひと言で局を従わせてきました。しかし、最近のジャニーズタレントにそこまでのバリューはなく、特にテレ朝はジャニーズに頼らずに視聴者の支持を勝ち取った局。こうまでハッキリとメンバー擁護の姿勢を打ち出されれば、天下のジャニーズ事務所でも下手なことはできない。また、仮に香取らがI女史とともに再独立しても、局を味方につければ活路が見出せそうです」(前同)

 局が味方するのは視聴者になってくれるファンあってこそ。25年にわたってファンを魅了し続けてきたSMAPでの活動が、これからも彼らの最大の武器になりそうだ。

文・橘カイト(たちばな・かいと)
※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。
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