圧倒的な存在感!チェコ世界遺産の街クトナー・ホラの象徴「聖バルバラ教会」 (2/3ページ)
鉱山の街、クトナー・ホラならではのエピソードです。
建設が始まった1388年当初の設計者は、プラハの聖ヴィート大聖堂の設計者として知られるペトル・パルレーシュの息子、ヤン・パルレーシュ。
1420年、フス戦争により教会の建設は一時中断。それから60年を経て、プラハの火薬塔を設計したマティアーシュ・レイセクによって設計が再開されます。
さらに、ベネディクト・レイトなどの高名な建築家の力を得て、1558年に一旦の完成を見ました。17~18世紀、クトナー・ホラの街並みがゴシックからバロック様式に改築された際、聖バルバラ教会もその影響を受けています。
幅40メートル、奥行き70メートルという壮大な空間のなかには、芸術作品がずらり。
中心部から天井を見上げると、1540年代につくられた曲線づかいが美しいリブが目に入ります。
描かれているのは同業組合と市民の紋章。市民の寄付で建設費が賄われた聖バルバラ教会の特色がここにも表れていますね。
鮮やかな色彩が目を引く彩色窓はモザイクではなく、ガラスに色塗りが施されたものです。外からの光に照らされ、教会内を幻想的に染め上げます。
片手にランタン、もう一方の手に採掘道具を持った鉱員の像は1700年ごろにつくられたもの。