井筒監督×マツコ・デラックス「ドアホちゃうか、ニッポン!」スペシャル対談(1)トランプ大統領誕生で… (2/3ページ)
だからますます保守的、全てに守りに入るのかな。
マツコ もう、ボッキもしなくなっちゃうからね~。
井筒 ほんまやな。心臓が動き続けたせいで、こんなボッキもない、夢も希望もあったもんじゃない世の中を生きなきゃあかんねん。
マツコ うん。確かにいい意味で興奮することが極端に少なくなった。
井筒 トランプが大統領になった時、いよいよアメリカも自力じゃ“勃たなく”なったんだと思ったよ。プア白人の連中があんなワケわからん金髪のクソオヤジの言い散らかす、いいかげんなことをまるで鵜呑みにするようになったんやから。
マツコ そうよね。きっとヒラリーじゃ、もうカウパーも出なかったんだよね。アサ芸のトランプ記事にもイイことが書いてあるじゃない。「核ボタンはプッシーを触るより簡単」って!
井筒 アホか(笑)。そんなこと誰が言うとんねん!
マツコ 本来ならトランプなんて、特権階級の上の上にいて、みんながいちばん嫌いな男のはずじゃない。だからさぁ、あらためて思ったわよ。人間って追い詰められると、簡単に詐欺にだまされるんだって(笑)。
井筒 オレもアサ芸の連載で「生きづらくなると、人間は為政者の口先にだまされる。それが愚衆扇動政治、早い話がポピュリズム」と前に書いたけど、まさにそれやね。
マツコ 89年にベルリンの壁が崩壊した時に「ああ、世界はこうやって自由主義に進んでいくのね」と感じたのを覚えてるけど、まさかまた壁を作るとか言いだす時代になるとは思わなかったわ。これは何主義?
井筒 ボッキ不全主義や!
マツコ それ(笑)。安倍さんなんか、すぐにトランプに会いに行ってたけど、ある意味で「お似合い」だと思ったわ、あの人たち。