四大大会制覇のために世界ランク4位以上を目指す錦織圭

まいじつ

四大大会制覇のために世界ランク4位以上を目指す錦織圭

1月2日に男子テニスの世界ランキングが発表され、錦織圭(27)は5位で昇降がなかった。しかし、5位と4位では大きな違いがある。

「4位以内に入れば、四大大会やマスターズ大会でもシード権が付与され、準決勝まで上位の強豪選手とぶつかることはありません。決勝戦進出、四大タイトルでの優勝を果たすには、5位だと難易度が上がります。そのため、4位と5位では大きな差があります」(テニス専門誌記者)

テニスは連戦で大会日程が組まれる。そして、ランキング上位と準決勝や決勝進出を懸けて戦ってきたつらさは、本人が一番痛感しているだろう。錦織自身もランキングが発表された直後、「全仏オープンか、ウィンブルドン(全英オープン)までには4位に入りたい」と明確に今季の目標を語っている。

過去4年間で、錦織は1月後半の全豪オープンを戦ったあと、セメントやアスファルトを基礎としたところに合成樹脂をコーティングした“ハードコート”が会場となる大会に出場し、3月以降に備えてきた。しかし、今年は違う。全豪オープン後は南米に渡り、全仏オープンのコートと同様に土でできた“クレーコート”の大会に連続して出場する。ハードコートは主に速いサーブを得意とした選手に有利で、クレーコートはボールが弾むのでストロークに優れた選手が試合主導権を握るとされている。

「錦織はこれまで比較的、クレーコートの大会でポイントを稼いできました」(同・記者)

得意なコートでポイントを稼げば4強進出も夢ではない。しかし、スケジュール変更の目的はそれだけではない。

「3年後の東京五輪のテニス競技会場は有明コロシアムです。有明は“セミハードコート”と位置付けられており、どちらかと言えばクレーコートに近いボールの弾み方をします」(スポーツ紙記者)

錦織は東京五輪を30歳で迎える。銅メダルを獲得したリオデジャネイロ五輪のあと、東京五輪での金メダルを新たな目標に掲げた。クレーコートの大会にシフトしたのは、東京五輪も見据えているからだと考えられる。

アメリカの経済雑誌『フォーブス』が昨年発表したテニス選手の長者番付で、錦織は前年の7位からランクアップして4位になった。年収は3350万ドル(約39億円)といわれている。

すでに収入ではベスト4入りしている錦織。東京五輪は世界ランク何位で迎えることができるだろうか。

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