離れている相手とキスの感触を楽しめる、スマホ用デバイス「キッシンジャー」

カラパイア

離れている相手とキスの感触を楽しめる、スマホ用デバイス「キッシンジャー」
離れている相手とキスの感触を楽しめる、スマホ用デバイス「キッシンジャー」


 今そこにいる相手とキスをすることはできるが、今そこにいない相手とキスすることはできない。いや、できるようになっちゃったのかもしれない。

 科学技術の進歩のおかげで、離れている相手の唇の感触を味わうことができちゃうグッズが登場しちゃったようだ。キッシンジャー(Kissenger)は、これは遠く離れた場所にいる相手とキスの感触を楽しむことができてしまうスマホ用デバイスなのだ。

 これはちょっと人に見せられない姿だけれども、本人たちが恋愛真っ只中ならそんなの関係ねぃ!ってわけか。

・5年の月日を経て開発が進められていた遠距離間のキスの感触

 遠距離感のキスというコンセプトは実は5年以上も前から研究が続けられてきたという。今を遡ること2012年、その方法を考案したのが、シンガポールのAIART研究所所長フーマン・サマニ(Hooman Samani)博士である。

 博士が考案したデバイスは、ネットを介して接続された二つのウサギ型ロボットで構成される。ロボットにはシリコン製の唇がついており、これが人間の唇同士が触れ合う感覚を再現してくれる。サマニ博士いわく、「キスのコミュニケーションを可能にする物理インターフェース」である。

 センセーショナルに発表されたコンセプトだったが、それから一般向けの製品が開発される様子は一向になかった。ところが先月になって、シティ大学ロンドンの博士課程の学生エマ・ヤン・チャン(Emma Yann Zhang)氏が、自身で考案したキッシンジャーのアイデアを披露した。


Kissenger - Mobile Kiss messenger

 キスとメッセンジャーを組み合わせて命名したキッシンジャーは、サマニ博士版と同じような機能を持つが、より実用的な設計がされている。

 コンピューターに接続された可愛らしいロボットの代わりに、大きなシリコン製の唇がついたスマホケースのようなデザインとなっている。シリコンパッドの部分に唇を当てると、その下に内蔵された高感度センサーが唇の圧力を感知して、もう一方のキッシンジャーにキスの動きを伝えてくれる。

1_e

・ロボットと人間が恋愛する未来においてもキスは重要なファクター

 チャン氏によると、元々は恋人同士のロマンチックなキスの再現を念頭に置いているものの、仕事で忙しい親が職場から子供の頰にキスをするといった使い方もできるという。

 彼女は、いずれ必ず人間はAIやロボットと今よりも親密な関係を育むようになり、その際にキスが重要な役割を果たすことになると述べている。

 しかし本物のキスの感覚をリアルに再現するにはまだまだ改良の余地があるようだ。手始めにチャン氏のチームはキッシンジャーに香りを仕込んで、キスのお相手の本物の香りを嗅げるようにしようと試みている。また血圧や心拍数を感知して、相手の気持ちの高まりまで感じられるようにするというアイデアもある。

 キッシンジャーが一般に発売されるまでにはもう少し時間がかかるだろうが、遠距離キスのコンセプトは着実に進歩している。


via:laughingsquidgeekologieodditycentralなど/ translated hiroching / edited by parumo

 ファーストキスがスマホについたシリコン製のゴムとか、そんな世の中になっちゃうのかもしれない。てかスマホとシリコンの連動とか、いろいろ夢が膨らみすぎじゃないか。そのシリコンはまずあたしの胸だろ、とおもった パルモは負け犬KO。
「離れている相手とキスの感触を楽しめる、スマホ用デバイス「キッシンジャー」」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る