【プロ野球】新天地・DeNAで好素材が覚醒するか!? 山口俊の人的補償は21歳の右腕・平良拳太郎に! (2/2ページ)
■DeNAの先発争いを活性化したい
入団会見に同席した高田繁GMは、「先発を第一に考えているが、チーム事情によってはリリーフもある」と、平良の起用法を示唆。
昨季のチーム勝ち頭だった山口俊が抜け、ベテランの三浦大輔も引退。残された投手陣で過去に2ケタ勝利の経験があるのは、ベテランの久保康友、2014年に11勝をマークした井納翔一の2人のみ。
それでも、先発陣はそれなりに揃っているのがDeNAだ。すでに開幕投手に指名されている石田健大を筆頭に、前述の井納や久保、昨季、ルーキーながら8勝を挙げた今永昇太、2016年は振るわなかったが地力を秘める高崎健太郎や三嶋一輝も今季は先発の座を虎視眈々と狙っている。
また、新外国人のウィーランドやクライン、昨秋のドラフト1位の濱口遥大(神奈川大)、2位の水野滉也(東海大北海道キャンパス)、6位の尾仲祐哉(広島経済大)あたりも、キャンプからオープン戦で結果を出せるようならローテーション争いに加わってきそうだ。
ここに平良が加わり、競争をさらに激しくすれば、チームとしても戦力の底上げとなる。
対戦したい選手として、2軍でバッテリーを組んだ阿部慎之助の名前を挙げた平良。ぜひとも、1軍の試合で阿部を慌てさせるようなピッチングを期待したい。
文=藤山剣(ふじやま・けん)