天才テリー伊藤対談「三遊亭好楽」(4)後輩育成に寄席を作っちゃったの!? (2/2ページ)

アサ芸プラス

好楽 歌丸師匠は、どんどん前に進んでいますよ。もう17年の演目も考えているらしいですからね。

テリー すばらしいな。好楽師匠は、今後どんなことに力を入れていきますか?

好楽 5年前に弟子たちや後輩を育てるために、自宅の1階を改造して「池之端しのぶ亭」という寄席を作ったんですよ。

テリー すごい、さすがは「笑点」成金!

好楽 いやいや、ものすごく狭いんですけど(笑)。

テリー その寄席は、ふだんから営業されているんですか?

好楽 やっていますよ。若い人が勉強会を開いたりして、年中使ってもらってます。やっぱり噺家は客前でしゃべることが大事ですからね。昔から「壁に向かって100回稽古」なんて言いますけど、100回しゃべったって壁は何も言ってくれないから(笑)。時々「笑点」メンバーも出てくれるんですよ。

テリー 確かに。人と対する緊張感があるとないとでは、全然違いますからね。でも、ぶっちゃけ、儲かってはないでしょう?

好楽 儲かりませんねェ(苦笑)。でもね、談志師匠、先代の三平師匠ほか、尊敬する先輩方がいなくなってしまいましたから、もうあたしたちの世代が若手を育てるしかないじゃないですか。

テリー なるほど、次は自分たちの番だと。

好楽 これは「恩返し」なんです。あたしみたいな、いいかげんな噺家がここまで来られたのは、先輩や師匠のおかげですから、少しでもその思いを引き継いでいきたいんですよ。

テリー くー、笑いのあとに泣かせるなんて、師匠のトークもまるで落語じゃないですか。おみごと!

◆テリーからひと言

 さすが、70歳になっても師匠はパワフルだね。元気のないお年寄りが増えているから、「笑点」メンバーはまさに希望の星。いつまでもテレビからパワーを日本中に送ってください。

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