天才テリー伊藤対談「三遊亭好楽」(4)後輩育成に寄席を作っちゃったの!? (1/2ページ)

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天才テリー伊藤対談「三遊亭好楽」(4)後輩育成に寄席を作っちゃったの!?

テリー 今、落語家さんになりたい人って、増えているんですか?

好楽 ええ、多いですね。それこそ最近は、大学を出て働いて所帯持って、離婚して仕事を辞めて、それから噺家を目指す、なんて人も少なくないんですよ。

テリー えっ、そんな状況なんですか?

好楽 昔は年齢制限がなかったんですが、最近はそんな感じなので、「落語協会」「(落語)芸術協会」では、弟子入りの年齢制限が厳しくなったんです。

テリー 師匠のところのお弟子さんは、何人いらっしゃいますか?

好楽 弟子10人と孫弟子3人です。今は家に住み込んで修業するような内弟子はいなくて、みんな「通い」です。

テリー でも、落語の修業って本当に大変ですよね。だって、「笑い」は本当の意味で継ぐことはできないでしょう?

好楽 あ、それはほとんど無理なことです。「笑い」は、一生懸命苦労しながら、自分の口調、テンポをものにしていかないといけませんから。

テリー 師匠のマネだけをしていたら単なるコピーだから、「だったら師匠の落語を聴くよ」ってことですものね。

好楽 ええ。師匠がお手本になるのはもちろんですけど、そこからどう自分の個性を出して、抜け出していくかを勉強するんですね。だから、落語家はみんな一匹狼なんですよ。

テリー なるほどねェ。

好楽 歌丸師匠なんてすごいですよ。ずっと新作をメインでやっていたのに、好きな古典落語を勉強して独演会をやり始めたら、連日満員になっちゃって。だから「笑点」を辞めたのに、今はもっと忙しくなっているんです。

テリー 年を取ってからさらに芸が輝くんだから、大したものですねェ。

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