仕事「熱心」と「依存」の違いって? セーフとアウトの境目は〇〇 (4/4ページ)
競争心のすべてが悪いわけではありませんが、競争心の強い人のほうがなりやすい傾向があります。これまで女性は出世競争に入れなかった時代もありますが、今は女性も管理職になる時代。背景的にも今後女性も注意が必要です。
転職を機に依存になる場合も
同じ職場で同じように仕事をしていても、考え方や感じ方は人それぞれ。やりがいを見いだして活き活きと輝く人もいれば、プレッシャーを感じてつらくなる人もいます。
仕事依存も同じで、依存しやすい人としにくい人がいます。同じ人でも、転職や異動によって職場環境が変わることで、依存するようになる場合もあります。上司が変わることで仕事依存になってしまうケースもあります。
特に、結果ばかりを見て、経過やその人の背景を見てくれない上司の場合は危険です。日本は挑戦したこと自体に注目して褒めるという文化があまりありません。そのため失敗することを過度に恐れて不安を抱える人が少なくないのです。
それから、性格的に依存になりやすい人の場合は短期間で仕事依存に陥るケースもあります。
情報があふれているために挑戦しない若者が増えているように感じます。情報だけを多く持ち、頭でっかちの人っていないですか? さまざまなマイナスな情報に着目して「〇〇って聞いたんだけど…」「〇〇ってよくないらしいよ」と挑戦せずに保守的になってしまう。リスクを除外する安定志向。
挑戦しないから成功体験も得られず、自信が持てない…そしてより失敗を恐れるようになってしまう……。このように常に不安を抱えている人は依存する傾向が高いので要注意です。
仕事に依存する原因は、さまざまです。環境もあれば、その人の性質や行動パターンである場合もあります。
次回から仕事依存についてより深く解説していきたいと思います。
【山名裕子】

メンタルオフィス「やまなmental care office」代表臨床心理士。
大学にて心理療法の心得と技術を学び、2013年に臨床心理士の資格を取得する。主に認知行動療法によってカウンセリングをすすめ、心の専門家としてメディア出演をはじめ幅広く活動中。