アガシはキリオスに親近感を覚えるも、コーチする気はなし (1/2ページ)
品行面で問題を抱えるテニスプレーヤー、ニック・キリオス(オーストラリア)は、全豪オープン2回戦でのアンドレアス・セッピ(イタリア)に対する“味のある”敗戦のあと、「間違いなく、コーチを持つことから実りを得られるだろう」と認めた。
アンドレ・アガシ(アメリカ)はキリオスにある種の親近感を覚えているが、自分はコーチに適任ではないと言う。
「今のところ時間が、それができない問題点だね」
アガシはメルボルンでのビデオを介してのニュース・カンファレンスで、ラスベガスからコメントした。
アガシによれば、もうひとつ理由がある。もしアガシが誰かをコーチするならば、それは学びたいと望んでいる選手でなければならないからだという。
「キリオスは若い。また彼は興味深い人間だ。理解するために、より多くの時間をともに過ごす必要のある人物だよ」とアガシ。「彼が誰と働くことになろうと、彼の側に成長したいという意欲があるよう願っている」。
キリオスは全豪2回戦でのセッピに対する5セットマッチの間に、ときどき精一杯力を尽くしていないように見えたため、ブーイングを受けていた。セッピがこれをキープすれば勝利というサービスゲームに入ったとき、キリオスは何の理由も必要性もない場面で足の間からリスクの高いショットを打ちさえしたのだ。
試合にほぼ勝ちかかっていたにも関わらず、キリオスはその振る舞いを批判された。自身、選手時代にコート上での落ち着きや、いい振る舞いで知られていたわけではないジョン・マッケンロー(アメリカ)は、ヨーロッパのテレビで解説を行っているときに、キリオスは「テニスにとっての恥だ」と言った。
昨シーズンの上海で、勝とうという努力を怠ったと判断されたために出場停止処分を受けていたキリオスは、コーチを持つことで実りを得られるかもしれないと気づいた、と話していた。
「これは明らかに僕がより真剣に考え始める必要のある分野だと思う」とキリオス。「トップ100位以内でコーチのいない選手は、僕以外には誰もいないのではないかと思う。これは変える必要があるだろう」。