世界1位のマレー敗退、ズベレフの兄ミーシャが番狂わせ [全豪オープン] (3/3ページ)

テニスデイリー

 そして、これは全豪でここまで勝ち上がれるのではと予想されていたズベレフの弟のほうの勝利でさえないのだ。グランドスラムで勝つ可能性を持つ期待の星として有望視され、称えられていた19歳のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、3回戦でナダルに敗れる前にセットカウント2-1でリードしていた。

 この日、弟アレクサンダーはロッド・レーバー・アリーナの観客席にいた。第4セットが始まったとき、大部分の観客はほとんど各ポイント後に「カモン、アンディ」と叫びつつ、大きくマレーのほうを後押ししていた。

 マレーはネットにボールを打ち込んだり、スタンドの自分のチームのほうを見て叫んだりと、セットの出だしから興奮して苛立っていた。

 4-3からサービスに入ったズベレフは、マレーの守備的なロブに対してごく普通のスマッシュを含めて2本の簡単なショットをネットに打ち込み、観客が息をのんでから吐く音がスタジアム中に響いた。

 しかしズベレフは最終的に、今年最大の勝利のために踏みこたえた。彼は大胆なプレーと頻繁なネットラッシュでサポートをも勝ち取ったのだ。

 つかんだ最初のマッチポイントで試合を終わらせたとき、彼は落ち着いたしぐさで、あたかも安堵を表現するかのように、胸の前で両手を握り合わせたのだった。(C)AP(テニスマガジン)

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