木村拓哉の”職人ぶり"より松山ケンイチの小物ぶりが光った『A LIFE』第2話

デイリーニュースオンライン

TBS日曜劇場「A LIFE~愛しき人~」公式サイトより
TBS日曜劇場「A LIFE~愛しき人~」公式サイトより

 木村拓哉(44)がSMAP解散後初の主演を務めるドラマ「A LIFE~愛しき人~」第2話が22日放送され、平均視聴率は前回より0.5ポイント高い14.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となりました。

 SNSでの反響などを見る限り、初回よりおもしろかったと感じた人が多かった模様。他の医師の失敗を主人公が取り返す、医療ドラマの定番に沿ったストーリーが受けたようです。「寿司の9割は準備」と語る寿司職人を父に持つ外科医・沖田一光(木村拓哉)が和菓子職人(森本 / 平泉成)の手術を担当し、「あんたも職人なんだな」と森本に認められるという設定は、正直言って少ししつこかったと思いますが、「沖田医師は職人気質なんだ」と視聴者に植えつけることには成功したかも。

 さて、第2話で圧倒的な小物感を発揮したのが井川颯太(松山ケンイチ)。「見落としはないです。オレの患者ですから」と沖田に見得を切り、右腕がしびれて仕事ができないと訴える森本をよそに、命は救ったんだからいいだろと傲慢な態度。沖田に「医者失格だな」と切り捨てられるも、「オレはコネなんかなくたって通用する医者ですから」とうそぶく始末。とても実生活では3児の父親とは思えない、世間知らずの勘違いぼっちゃんぶりは見事でした。

 井川颯太が小物なら、小悪党という言葉がぴったりなのが副院長の壇上壮大(浅野忠信)。井川の失敗をいいことに、「院長が連れてきた医師が院長の患者の出術で失敗したから院長にも責任がある」との論理で院長の追い出しを図り、「この病院をつぶすつもりですか!」と辞任を迫ります。婿の立場で義理の父にそんなあからさまな態度を取るとは、頭の良い人のすることとは思えません。そもそも院長を追い出したいのはなぜなのか。本当に病院経営のためなのか、私利私欲なのか、あるいは院長お気に入りの沖田を追い出したいからなのか。この辺りは追々明かされていくことでしょう。

 副院長がらみでは、菜々緒演じる顧問弁護士もまったくもって謎の人物。「どうして沖田先生を引き留めたんですか? 院長の思惑通りじゃないですか。それに、深冬先生の昔の男なんですよね?わからないなー」との台詞がありますが、あなたのほうがよっぽどわからない。まさか副院長夫人に収まろうとしているわけでもあるまいに、副院長と不倫関係(?)にまでなる目的はなんなのか。後半に何か大変な仕掛けが用意されていることに期待します。

 そして、実は一番腹黒いかもしれないのが院長(柄本明)。家族での快気祝いにしれっと沖田を招き、「沖田先生には何か(褒賞を)考えなきゃいけないね。外科部長か、いっそのこと院長か」と副院長に意趣返し。院長以外全員が居心地の悪いこの食事会、最悪です。この、院長の副院長への牽制が今後どう展開に関係していくのかに注目です。

文・中島千代

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