相次ぐ高齢ドライバー問題、自治体などの取り組みは? 免許返納手続きについても紹介! (3/4ページ)

イキなクルマで

また福井県越前市では2007年10月より高齢ドライバーの免許自主返納者に対し、運転免許有効期限まで市民バスを無料で利用できる乗車券を交付するなどしています。このほかにもタクシーの割引チケットや商品券の支給、デパートやレストランの割引などを取り入れている自治体もあります。

■免許を返納するには、どうすればいい?

それでは、免許を返納するには具体的にどうすればいいのでしょうか。まず自主返納は、有効期間が過ぎている免許証では受け付けてもらえません。そして代理人による手続きも不可ですので、注意が必要です。また免許の取り消しや停止処分になっている人、初心運転者講習の対象になっている人も該当しません。

返納手続きは、警察署や免許センターなどで行うことができます。その際は、運転免許証と印鑑(シャチハタ以外)を必ず持参しましょう。このほかに身分証明の代わりとなる「運転経歴証明書」が必要な場合は、別途手数料(1,000円程度)がかかります。この経歴書は、自主返納の手続きをした日から5年以内でないと申請できないので、返納と同時に行うのが望ましいでしょう。

■免許を返納したら愛車も! 「クルマの終活」のススメ

人生の終わりを見据え、あらかじめ身の回りの整理や葬儀、お墓の準備をするいわゆる「終活」。これは何も人間だけに限った話ではありません。免許を返納すると、普通なら今まで乗っていたクルマが不要となるはずです。近年、中古車売買業界では自主返納する高齢者からの中古車の売買や処分などの相談が相次いでおり、「クルマの終活」と呼ばれているようです。

例えば、購入時の車検証から引っ越しなどの理由で変更手続きをしていなかった場合、所有者の死亡後の名義人の変更だけでなく、未納分の自動車税を相続人が支払わなければならないケースもあります。

こういった無用なトラブルを避ける意味でも、人間と同じくクルマにも整理が不可欠なのです。先に述べたように、相談件数の増加に伴い、中古車販売業者各社も高齢者を対象とした無料相談会などを開催しています。

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