東京五輪にも影響か?避妊薬の市販化を巡って炎上騒ぎの深層 (3/4ページ)
ーーそもそもの話もお伺いしたいのですが、なぜ "ノルレボ" なのでしょう? 通報騒ぎを起こしている方達は 「ノルレボノルレボ言っているから、製薬会社の回し者に違いない」 といった論調ですが。
多摩湖 緊急避妊薬ノルレボは、日本で認可されている唯一の緊急避妊薬であり、またWHO指定のエッセンシャルドラッグ(※1) でもあり、スイッチOTC(※2) の候補にも入っています。 他に認可されている薬があって、ノルレボより効果や信頼性が高いなら、私達は当然そちらを推します。
※1 WHO(世界保健機関) が定めた、世界中の人々の健康維持のために欠かすことのできない必須医薬品のこと
※2 これまでは医師の処方箋がなければ手に入らなかったが、薬局でも売られるようになった薬。 OTCは 「Over The Counter」 で、カウンター越しに売られる物(いわゆる市販) へとスイッチしたという意味。
それと、これはぜひ伝えて欲しいのですが、東京オリンピックの問題についても触れて良いでしょうか?
ーーオリンピックと緊急避妊薬がどう繋がるのでしょう?
多摩湖 緊急避妊薬は、市販薬化されている国も多いので、そういう国から日本に来た外国人は、万が一の時に 「まさか薬局にないなんて」 と不安になるはずです。 その上、産婦人科でしか処方してもらえず、金額はべらぼうに高く、土日祝はさらに病院を探すのが大変で、しかもこういうことをどれだけの人が英語で説明できるのか? 薬局の人は説明できるんでしょうか? "おもてなし" を主張するなら、本腰を上げて国が取り組まなければいけない問題だと思います。
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厚労省に通報された多摩湖という女性が、いったいどのような思想の持ち主かご理解いただけただろうか。 果たして彼女は通報されるべき人間だったのだろうか。 何より、このような考えで活動している女性を、同じ女性が非難することで、誰が得をするのだろうか。
今回の騒動をTwitter上で火事に例えている方がおられたが、言ってみれば多摩湖氏らの主張は 「たとえ放火魔に火をつけられても、自力で被害を最小限にとどめられるよう、選択肢を増やそう」 というもの。