バラエティか報道か?沖縄基地建設を放送した『ニュース女子』問題|久田将義コラム (3/3ページ)
特に、長谷川氏は、立場は高江建設に賛成だとして、あるいは反対派に対して疑義を抱いていたとしても、この文言には言葉の重さを承知であるジャーナリストであるならば異議を唱えるべきではなかったか。
かつて、タレントでありながら、ご自身の番組の構成に番組中に異議を唱えて、中座した人がいる。上岡龍太郎氏だ。氏はタレントでありながらジャーナリスティックな資質を持ち合わせていた。名物番組「探偵ナイトスクープ」において、心霊現象を肯定するようなVTRが流れた際、上岡氏か色をなしてディレクターに詰め寄った。「心霊現象をあるかのように放送する趣旨の番組は容認できない」と番組途中で控室に戻り、抗議の意を示した。気骨のあるタレントである。上岡氏と長谷川氏、どちらがタレントでどちらがジャーナリストなのか、という事すら考えさせられてしまった。
Written by 久田将義(東京ブレイキングニュース編集長)
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