「歯みがき」こそもっとも簡単な超絶健康法だった!(2)口の中に排水溝の「ぬめり」 (1/2ページ)

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「歯みがき」こそもっとも簡単な超絶健康法だった!(2)口の中に排水溝の「ぬめり」

 最悪の事態を招かないための予防措置こそ「歯みがき」。世の中のほとんどの人が歯みがきをする中、なぜ口内トラブルを引き起こす人とそうでない人に分かれるのか──まずは「歯みがき」の意識を変える必要がありそうだ。

「『歯みがき』と聞くと『虫歯の予防』を思い浮かべる人が多いと思います。しかし、『歯周病の予防』という目的もあります。個人差はありますが、歯のケアを丁寧にした場合と、それをまったく怠った場合では、健康や寿命に差が出る、という関係が明らかになりつつあります」(安藤氏)

 歯みがきとは、口内の「バイオフィルム」を破壊する作業。バイオフィルムとは、歯と歯ぐきの隙間や、舌の表面にある微生物の皮膜のことで、風呂場の排水溝などの「ぬめり」もまさに「バイオフィルム」だ。あれが口の中にあるのである。

「歯みがきの下手な人は、バイオフィルムを除去できないまま、何カ月も残っています。除去できていないということは、古い歯垢もそのままということ。歯垢が古くなると、新しいものと比べて中にいる細菌の種類が悪玉菌に偏ります。古い歯垢の中の菌のほうが炎症を起こしたり、細胞を壊して出血させたりするポテンシャルが高いのです」(武内氏)

 バイオフィルムを破壊して歯垢や歯石を除去することで、唾液に含まれる抗菌物質が流通し、口内の衛生状態がよくなり健康が保たれるわけだ。必要な時間は、たった10分である。

「毎食後磨く人がいますが、頻繁に歯を磨いても意味はありません。菌の繁殖時間から考えると、朝と夜の2回で各10分程度、隅々まで歯垢を除去し、舌洗いやマウスウオッシュもすれば理想的です」(前出・武内氏)

 10分でも長いと感じる人には、テレビを見ながらや、新聞を読みながらなど「ながら磨き」がお勧めだ。歯磨き粉を使いすぎると唾液が出て、10分磨くことが難しくなるため少量がよいとされている。多くの種類の歯磨き粉が市販されているが、どれを選び、どう磨けばいいのか──。

「フッ素が入ったものを使うと、虫歯予防に効果的です。私がやっているのは『つまようじ法』。歯の表面をなぞるようにブラッシングするのではなく、歯ブラシを立てて歯間に毛先を押し込む磨き方で、専用のブラシも発売されています。

「「歯みがき」こそもっとも簡単な超絶健康法だった!(2)口の中に排水溝の「ぬめり」」のページです。デイリーニュースオンラインは、バイオフィルム週刊アサヒ芸能 2017年 2/9号オーラルケア歯磨き健康法カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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