【プロ野球】人間性は違えども…。今もっとも旬な“お騒がせ男”トランプ大統領を彷彿させる名監督はこの2人!? (2/2ページ)
■“ぼやき”が真骨頂の野村克也監督
また、トランプ大統領は米国民や世界中の人々に向け、Twitterでダイレクトにメッセージを送ることが日常となっている。
ときには重要な政策につても、毒舌交じりでつぶやく。自分に批判的なメディアへも攻撃的なツイートを重ねている。
このつぶやきがあまりに過激なため、関係各国の政府首脳が右往左往しているさまは、ニュースで報道されているとおりだ。
この“つぶやき”で思い起こすのは、野村克也監督(ヤクルト、阪神、楽天)だろう。語り口調が、不満たらたらであるため、この“つぶやき”は、“ぼやき”と称される。
ぼやきに関しては、現役の捕手時代に、バッターボックスの打者を“口撃”していたほどで、筋金入りなのはいうまでもない。
しかし、野村氏がすばらしいのは、ただの“ぼやき”ではなく、メディアを通して、選手に意図的なメッセージを送っていたことだ。そのなかには、「マー君、神の子、不思議な子」など、後世にまで伝わる名言も多々あった。
もっともインパクトがあるメッセージを発信する指導者という意味では、トランプ氏の思いと重ね合わせることもできよう。
■2人とも球史に名を刻む名監督だった
トランプ大統領と2人の名監督を対比して見てきたが、トランプ氏はまだ道半ば。今後、世界に与える影響が吉と出るか、凶と出るかは、今後も見守っていく必要がある。
一方、落合氏と野村氏は選手としても、監督としても、リーグ優勝に日本一と結果を残した。
非難の声が多いトランプ大統領と政策面やパフォーマンスで似通っているところがあったとしても、2人の人間性はまた別。そして、ともに球史に名を刻む名監督だったことは間違いない事実だ。最後にそのことを付記しておきたい。
- まろ麻呂
- 企業コンサルタントに携わった経験を活かし、子供のころから愛してやまない野球を、鋭い視点と深い洞察力で見つめる。「野球をよりわかりやすく、より面白く観るには!」をモットーに、日々書き綴っている。