忌まわしい記憶を消す!? 「記憶同士を結びつける細胞」が発見された (1/3ページ)
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私たちは日々の経験によって得られた記憶を適切に関連づけることで、知識や概念といったものを形成しているという。
このからくりは、各記憶を司る記憶痕跡細胞集団の重複にあると考えられていた。
ところがこの関連づけが不適切に行われると、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの精神疾患や記憶錯誤といった記憶障害に悩まされることになるらしい。
しかし記憶を関連づけるからくりが明らかになれば、これらの障害を取り除くことができるかもしれない。
そのからくりの解明につながる研究成果が日本で発表された。
■ 記憶どうしの関連づけの仕組み
この記憶を関連づけるからくりを解明したと発表したのは、富山大学大学院医学薬学研究部生化学講座の井ノ口馨教授らの研究グループだ。
この研究は、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業の一環として行われた。
研究グループによれば、個別に形成された記憶どうしを脳内の特定の神経細胞集団が結びつけていることをマウスの実験で明らかにしたという。
それは記憶痕跡細胞集団の重複部分にあり、この重複部分は記憶の関連づけにのみ作用しているという。

source:http://www.jst.go.jp/pr/announce/20170127/
つまり、個々の記憶の呼び出しには関与していないことを明らかにしたのだ。
このことは、個々の記憶に影響を与えずに、不適切な記憶の関連性を断ち切ることが可能であることを示している。