“文筆家”星野源の原点ともいえる初めてのエッセイ集に書かれていることとは? (2/2ページ)
一生懸命に生き、様々な経験から、おもしろいことを見出していくのだ。
本書が刊行された2009年から、8年経った今でも読まれていて、星野さん自身が今も、音楽、芝居、ラジオのパーソナリティー、そして執筆業と活躍を続けているのは、一生懸命に生きて、おもしろいことを見いだし続けてきたからなのかもしれない。
音楽もやりたい。芝居もしたい。文章も書きたい。「どれかに絞った方がいいんじゃない?」と周りからどんなに言われても、自分の信念を曲げることなく続けてきた。
星野さん自身、本書のきたろうさんとの対談の中で自分の才能に関しては謙遜しているが、「『続ける』才能はあったかもしれない」と語っている。文筆家としての星野源さんの才能を目一杯楽しめる一冊である。
(新刊JP編集部)