東証一部上場企業会長に10年前の「ゲス」スキャンダルが発覚! (2/3ページ)
その後、Y子さんは本社へ異動した。T社長の手元に置くためと言った方がいいだろう。妻子あるT社長だが、その“ゲスぶり”は、えげつないほどエスカレートした。
「メールで密会の場所と時間を指定してきましたが、ホテル代の支払いが馬鹿らしくなったのか、都内にあった私の自宅アパートに押し掛けてきたこともあります。そのうちに、社内でも性的行為を迫られるようになりました。誰もいない42階の役員会議室で、勤務時間中に全裸にされたこともあります。倉庫内で下着をもぎ取られたり、男性器を私の携帯で撮らせたりしました。拒絶すると『出世させてやる』、『悪いようにしない』などと囁くのです。そんなことどうでもいい、ただやめてほしいと思いましたが、会社を辞めさせられたくない一心で、従わざるを得ませんでした」
そして事態は最悪の展開を迎える。2007年になってY子さんの妊娠が判明したのだ。Y子さんはT社長に妊娠の事実を告げた。T社長は「仕事を続けたいなら妊娠は困るだろう」と半ば脅しながら、発した言葉はたった一言「堕ろせ」だった。そして、人工妊娠中絶同意書に署名させられる。
同年7月18日、堕胎費用30万円が彼女の銀行口座に“実名”で振り込まれた。あとにも先にも、T社長がY子さんに与えた金品はこれだけだという。Y子さんの想像を絶する苦悶と苦悩が始まった。
「T社長は人工妊娠中絶同意書の“配偶者”の欄に『ここに実名で署名して、もし知られたら困るなあ』などと他人ごとのように言いながら、いかにも偽名のように見える“田中一郎”と記入しました。そして、住所と電話番号は、自分の手帳をめくってA社の支社のものを書き込んだのです」

この偽名の書体は、Y子さんの依頼を受けた弁護士が専門家に依頼した筆跡鑑定結果で、T社長本人のものと確認されている。
「堕胎手術後、精神的にも肉体的にもダメージを受けた私は、都内の病院への通院を余儀なくされたのですが、そんなときに突然、生まれ故郷へのUターン異動を命じられたのです。