世界最北にある永住地。カナダ、エルズミア島「アラート」 (2/6ページ)

アラートのウェルカムサインの前に立つ米国大使のジェイコブソン氏。image credit:US Embassy Canada/Flickr
■ アラートの歴史
アラートという名前はHMS(国王/女王陛下の船)「アラート」に由来している。1875年から76年にかけてこのイギリス船はアラート付近で野営をした。
船長のジョージ・ネアズと船の乗組員はエルズミア島の北端に到着した史上初の人類であるという記録が残っている。
1950年になると、アラートに気象観測所が設立、その8年後には軍の駐屯地として選ばれた。冷戦時、北アメリカ内でソビエトの北西部に最も近かった、唯一の場所がアラートだった。

ヌナブト、アラートのデンマークの犬ぞり警備隊。image credit:US Embassy Canada/Flickr
事実、アラートからモスクワまでの距離は4,000キロメートルで、カナダの首都であるオタワまでは4,150キロメートルである。このことからも、アラートは戦略的にとても重要な位置にあった。