世界最北にある永住地。カナダ、エルズミア島「アラート」 (4/6ページ)
潜水艦内のクルーみたいに、隔離された特異性のあるアラートでは人々は自然と仲良くなる。そして、50年の歴史を持つ「選ばれし凍える者」というニックネームも獲得できる。
ここでは輸送は空輸に頼るしかない。毎年、カナダ空軍は約225回のヘリコプター輸送を行う。運ぶのは200万リットルの燃料と300トンの貨物。さらに、毎週物資が運ばれ、年に2回は一番近くにある深水港、グリーンランドのチューレからの大規模な輸送がある。
しかし、空輸には問題もある。再供給フライトは日常的に24時間の遅延が発生し、輸送がキャンセルされてしまうこともある。大抵のケースで、カナダのハーキュリーズ(大型輸送機)C-130航空機が機械系統の問題で運航停止となったり、軍内の優先順位により別の場所に回されたりするのだ。
軍医によると、多くの人はここに到着してから体重が増加するという。隔離に耐えきれない人たちも、この地を踏む前に予め排除される。
2004年に基地の准尉であるセルジュ・ウレット氏はアラートでの生活について、こう述べている。
「ここは素晴らしい場所です。でも、絶えず何かをして忙しくしている必要があります。