16歳、単身でフランスへ。田口弘煕、「世界と戦うため」の日々を送る。 (2/4ページ)

ラグビーリパブリック

ときにはコンタクト練習だけをする日があったり、決まり切ったことはやらないのもお国柄か。

 9月から翌年6月までが国全体のラグビーシーズンだ。地域では各クラブのU18チームが各プール8チームずつ、5プールに分かれてホーム&アウェーの試合をおこない、各プールの上位2チームが次ステージに進むことができる。今季のヴィシーは3位以下になりそうだから本大会に立つことはできないが、田口はSOやFBとしてチームの戦いに貢献している。

 父は福岡工業高校で楕円球を追った。兄・実煕さんもラグビーをやっていた影響もあり、5歳のとき、父がコーチを務めていた平尾ウイング(ラグビースクール)に入部するのも自然な流れだった。その後、城南スポーツクラブで中学までプレーを続ける。中学3年時は合同チームのCharmantsRFCで試合にエントリーし、そこでの活躍が認められ、福岡県中学選抜の一員として全国ジュニア大会にも出場した。

 福岡県中学選抜の多くの選手は、地元の強豪、東福岡高校に進学する選手が多い。田口にも強豪校から進学の打診があった。しかし、幼い頃から描いていた道を歩み続ける決意が揺らぐことはなかった。

「一日も早くトップでやりたい。将来、世界と戦うために、と」

 地元の高校に進学した仲間たちとはいまも連絡をとっているが、彼らの国内での活躍にも心は乱れない。現在の環境が気に入っているからだ。

 同年代の体格を比べれば、東福岡高校の選手たちの方が「いいカラダだと思います」と言う。

「ローカルクラブだからかもしれませんが、フランスではウエートトレーニングはオフには力をいれますが、試合期になるとやらなくなるんです」

 自分の速度で歩ませてくれる国だ。

↓現地の新聞でも紹介された。

新聞

 中学時代、英語の成績は2だった。そんな状態で渡航したから最初は大変だった。

「片言の英語でコミュニケーションをとり、なんとか…という感じでした。

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