「○○ポイント受け取れます」という電子マネーポイント付与の罠

まいじつ

グレーチャート / PIXTA(ピクスタ)
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電子マネーが急速に普及し、いまや現金を持たずに買い物や旅行に行ける時代になった。お金を使うことについては便利になる一方だが、貯金はいつの時代も楽にする方法がない。

そのため、お金の“入り口”に関してはデジタルで問題ないのだが、支出である“出口”に関しては、現金払いのアナログを維持しておいた方が無難といえる。

現在の電子マネーは、四強と呼ばれる『WAON』、『nanaco』、『Suica』、『PASMO』の4枚を持っていれば、ほぼ手持ち現金不要で暮らせ、なおかつポイントも貯まる。便利かつお得感は誰しも感じているところだろう。しかし、こんな経験はないだろうか。

《7の付く日に1万円をチャージすると100ポイント受け取れます》

こんな誘い文句に引かれ、電子マネーに1万円を入金してしまう。チャージするだけで1万100円になるということは、1%の金利をもらったことに等しい。いまの時代で、銀行の普通預金口座に1万円預金しても、年率金利0.01%であれば、100円の金利が付くまでに丸10年がかかる。それならば、チャージは得であると考えられるわけだ。

しかし、本当に電子マネーはお得といえるだろうか?

ポイント付与による戦略

あるマネーライターはこう指摘する。

「コンビニの前を通り過ぎると、ふと、この前付与されたポイントのことを思い出してしまう。100円分だと、単純に『ドーナツが1個買えるな』と計算します。そしてコンビニに立ち寄る。しかし、実際にポイント分の100円の買い物だけで立ち去れる人はどれくらいいるでしょうか? ドーナツ1個では物足りず、ついでにコーヒーや飲み物なども買い込んでしまうのです。結局、100円以上買ってしまい、コンビニの戦略にまんまと引っかかってしまうのです」

お金の貯まる支払い方を考える場合、現金は出し渋りが起こるが、電子決済では残高が表示されるだけなので、サッとお金を出しまいがちだ。アナログ的な節約法に変えてみてはいかがだろうか。

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