デスクワークがメタボを招く?長時間座り続ける健康リスク《最新研究》
2017年2月28日(火)イギリスのウォーリック大学で行なわれていた、長時間のデスクワークが及ぼす悪影響についての最新研究がオンラインで公開されました。
日本でもパソコンなど使用した仕事を従事している方は多いかと思われますが、デスクワークは体にどのような影響を与えるのでしょうか?
今回は医師に研究の概要、長時間のデスクワークによる悪影響、改善方法などを解説していただきました。
デスクワークが及ぼす悪影響の研究概要

研究目的、背景
座っている時間、立っている時間、歩行時間と メタボリックシンドロームや冠動脈疾患になるリスクを研究しました。
研究内容
健康( 心筋梗塞、 高血圧、 糖尿病などの疾患がない)な、タバコを吸わない郵便職員を2グループ(うち55人は事務員で、56人は郵便配達員)に分けモニターを付けて7日間の追跡研究を行いました。
参加者には身長、体重などの測定のほか、血液検査でコレステロール値などの測定をし、メタボリックシンドロームや冠動脈疾患のリスク評価したということです。
研究結果
長時間座りっぱなしの姿勢であると、LDLコレステロール値、HDLコレステロール値、中性脂肪などの値が悪化し、冠動脈疾患のリスクが上昇するとの結果が得られました。
また、メタボリックシンドロームのある参加者は長時間座っていることが多く、歩く時間も短いことも判明。
一方、メタボリックシンドロームでない人は、1日に15000歩歩く、又は7時間以上立っている特徴がありました。
研究を踏まえた今後の展望
座り続けることに焦点をあてた研究は大変有用であると思いますが、1日に7時間以上立っていることや15000歩も歩くことは、デスクワーク中心の仕事にとっては大変難しいことです。
この結果が支持され、より広く世間に認知されなければ解決のための対応は難しいと思います。
《参照》
・ ウォーリック大学 デスクワークはウエストと心臓に悪影響を与える?

ウエスト
デスクワーク中心であると、消費カロリーが減ります。その結果として皮下脂肪、内臓脂肪などがたまり腹囲が増えることになります。
心臓
長時間座りっぱなしによってLDLコレステロールや中性脂肪の値の上昇すると、 動脈硬化を促進させます。
動脈硬化によって冠動脈も硬化し、プラークなどが形成され冠動脈疾患のリスクが高まります。
長時間座り続ける健康リスク

腰痛
長時間同じ姿勢を続けることで腰にも負担がかかり、 腰痛の原因になります。
肩こり
長時間のデスクワークは姿勢も悪くなりがちで、肩の筋肉がこる原因となります。
むくみ
リンパなどの循環が悪くなり、 むくみの原因になります。
子どもの発達にも影響
子どもが長時間の座りっぱなしで下腿などをつかわないことで負荷が減り、成長過程で筋肉などの発達に影響する可能性があります。
デスクワークにおすすめの座り方のコツとストレッチ

座り方のコツ
長時間同じ姿勢を保つことは腰などに負担がかかりますし、机の高さによっては前かがみの状態が続くためにスマホ首と同じく首にも負荷がかかります。
座り方のコツとして以下のようなことを試してみてください。
・長時間のデスクワークの際にはできれば一定時間ごとに姿勢を変える
・20~30分に一度は立ちあがって上半身を前後に屈伸する
・机の高さをあまり前かがみにならないように調節する
・座る際は浅く座らずしっかりと椅子の奥にお尻をつけるような意識で座る
・座っている時は背筋を伸ばし、膝をお尻と同じ高さあるいは少し高い位置で作業をする
ストレッチ

デスクワークによる首や肩こりに効果的なストレッチとして、以下のような方法を試してみてください。
1. 両腕を20秒ほど上に伸ばします。
2. 首を右に傾けて、右手を左耳に回して左の首をストレッチするように頭を右側に倒します。この時、左肩は下に押し下げるように意識。反対側も同様に行いましょう。
3.右腕を左腕で抱えて腰を左側にひねります。反対側も同様に。
痛みを感じてからではなく、痛む前からこまめに行うことが症状を悪化させないポイントです。
また、デスクの下でも、足首などを適宜回すなどしてください。
最後に医師から一言

座りっぱなしに限らず、動かないでいることは様々な部分に影響があります。
座りっぱなしで仕事をしている方も多いと思いますが、仕事の合間にストレッチを取り入れたり、休日なども適度に運動するなどして健康を維持したいですね。
(監修:Doctors Me 医師)