「血も凍る」ホラー映画で実際に血液は固まる?恐怖が与える身体への影響
ホラー映画などのうたい文句で「血も凍る」などといった表現をする場合がありますよね。
実は2015年に、恐怖を感じた時、実際に血液は固まるのか?といった研究がオランダで行われていました。
今回は研究の概要と結果、恐怖のメカニズムや血液の変化、他にも起こる体の症状について医師に解説していただきました。
オランダで行われた恐怖と血液に関する研究

オランダで被験者に恐怖を与えるような映画と、教育的な内容の映画を交互に見せることによって、恐怖体験と血液凝固に関連する物質の血中での変化に関連性がみられるか、といった研究が行われました。
研究結果
映画によって恐怖感を感じた後は、血液の主だった凝固因子の一つである第Ⅷ因子のみ、数値が優位に上昇していましたが、それ以外の凝固に関連する指標には変化がありませんでした。
結論としては恐怖を与えるような映画を見ても、実際に血が固まって血栓症を起こしたりするようなリスクとはならないだろうということになったようです。
《参照》
・ BMJ 恐怖を感じるメカニズム

まだ、恐怖については完全に解明されているわけではありませんが、脳の中の大脳辺縁系と呼ばれる部分にある扁桃体と強い関連性を持つと考えられています。
恐怖を感じた時に起きる体の変化

■ 瞳孔が開く
■ 目が大きく開く
■ 心臓がどきどきする
■ 脈が早まる
■ 身体の震え
■ 冷や汗
■ 呼吸が苦しい
■ 胸や腹部に痛み
■ 吐き気
■ 全身の血流が四肢などの筋肉部分に集中する 恐怖と関連した疾患

パニック障害
息苦しさや 動悸などが出現し、死んでしまうのではないかという強い不安、恐怖感が現れます。
対人恐怖症
人と会ったり、話したりすることに強い不安感、恐怖感や居心地の悪さを覚えるものです。
高所恐怖症
高いところにいて、安全な足場の場所であっても落下の恐怖を強く感じます。
その他
蜘蛛などの動物に恐怖感を感じるもの、閉所恐怖症などいろいろな恐怖にかかわる症状があります。
恐怖を感じやすい人と感じにくい人との違い

恐怖に関連する遺伝子があり、それが脳内のセロトニンなどのホルモンに影響を与え恐怖を感じやすい人、感じにくい人を作っているという説もあります。
また、それまでの経験によっても恐怖(極端な例では PTSDなどによるものも含まれます)を感じる場面、強さなどは異なってくる場合があります。
適度な恐怖が体にもたらす良い影響

適度な恐怖、例えば特別に怖がりではない方のホラー映画や、お化け屋敷などの恐怖感は、運動した後のような爽快感と似たような感覚を味わえる可能性があります。
これには、発汗や、心拍数の増加といった身体の変化もそういった影響を与えるのに寄与していることが考えられます。 最後に医師から一言

恐怖感はもちろん負の感情ではありますが、人間や動物が生きていくために欠かせない感情でもあります。
うまくコントロールして付き合っていきましょう。
(監修:Doctors Me 医師)