菜々緒が雑に退場?木村拓哉の「A LIFE」第8話は最高15.7%

デイリーニュースオンライン

TBS「A LIFE〜愛しき人〜」公式サイトより
TBS「A LIFE〜愛しき人〜」公式サイトより

 木村拓哉(44)主演のドラマ「A LIFE~愛しき人~」第8話が5日に放送され、平均視聴率は自己最高の15.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となりました。今期の民放ドラマの中でも現時点での最高視聴率となり、注目度の高さをうかがわせます。

 第8話は、弁護士の榊原実梨(菜々緒)が深冬(竹内結子)の脳腫瘍を医師たちの前でバラし、「病気を抱えた深冬に手術をさせていたのは副院長の責任問題だ」と爆弾発言を炸裂させた緊迫の場面からスタート。週またぎで引っ張ったため、愛人から裏切られた壮大(浅野忠信)が絶体絶命のピンチをどう切り抜けるのかが注目の的となっていました。

 このドラマの視聴者なら、壮大が追い詰められれば追い詰められるほど、浅野忠信のキレ芸がいつ来るかいつ来るかとワクワクしてしまうはず。ところが壮大、今回はキレるどころか冷静に対処。医師が病気を抱えていても、それがオペミスの直接的な原因になったのでない限りは裁判されても負けにはならないことを皆の前で流れるように説明します。恨めしそうな目で壮大をにらみつける実梨も、「榊原先生、訴訟のリスクを考えてのご指摘、ありがとうございました」ときれいにまとめられては、黙って席に着くしかありませんでした。

 何でしょうこれ。爆弾発言だと思ったらまったくの不発弾だったというもやもや感。結局この後実梨は、「手術が成功しても失敗しても、あなたの心の穴はもっと大きくなる」と捨て台詞を吐いて檀上記念病院を去りました。さすがに、退場したと思ったらまた次週で復活というパターンは2度もやらないでしょうから、これで本当に退場だと思われます。結局なんだかわからない登場人物だったなあという印象がぬぐえません。たぶん制作側の誰かが、菜々緒にあの冷たい目付きをさせたかっただけなんでしょうね。キャスティングして役を与えてみたものの、脚本の中で持て余した感が満載です。

 さて、第8話では、沖田(木村拓哉)が「医師は身内の手術は避ける」との慣例を破って父親(田中泯)の手術を担当したというエピソードがメインストーリーとして描かれました。「大切な人を救いたい」の一心で医師を志した息子の思いを成就させてやろうとするぶっきらぼうな父と、その思いをしっかりと受け止めた息子。心の奥底でつながっている父子の姿は、このドラマの中でも屈指の名場面と言えそうです。

 一方で、またしてもよくわからない行動に出たのが壮大。天才的な腕を持つ沖田ですら父親の手術中に一瞬手が止まってしまったことを引き合いに、「いくらお前でも、特別な人のオペはうまくいかなかったな」と手術日を目前にして自らが執刀することを決意してしまいました。これって、沖田にとって深冬が特別な人であると言っているに等しいわけです。元恋人だし、今もハグとかしてるし、あながち間違ってもいませんが、それと「自分ならできる」はつながらないんじゃないですかねえ。「深冬はオレの患者だ」「深冬はオレの家族だ」という壮大と沖田の言い合いはちょっとしたギャグでしたが、沖田ですら家族の手術は動揺したのに、あの壮大が冷静に妻の手術を執刀できるんでしょうか。本当は「沖田ですら特別な人の手術は動揺する」からではなくて、沖田が妻の命の恩人になるのが耐えられない、というのが真相なんでしょうね。相変わらずかわいそうな壮大です。

 行動指針が「人間関係を悪くする」であるようにしか思えない院長(柄本明)は、今回も余計な発言をしまくりでした。檀上家は院長もクズだし副院長は屈折してるし、副院長の妻である深冬はナチュラルに地雷女だし、こう見るとなかなかひどいもんです。もしかしたらこのドラマにおける沖田の役割って、檀上家を立て直して去っていくことなのかなと思えてきましたが、果たしてどうなんでしょうか。

文・中島千代

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