【連載】『あの人の学生時代。』 ♯4:株式会社エニグモ 代表取締役 須田将啓 (3/5ページ)

学生の窓口



また、仲間を動かすためには、まずリーダーが自ら率先して動く必要があるというのも、サークル活動を通して学んだことでした。やはり"背中"で見せなければ、人は動いてくれないしついてきてくれないのかもしれません。


―須田さんの大学時代は、インターネットが台頭してきた時代でもあります。当時、インターネットの将来性について、どう考えていましたか?

IT企業のトップインタビューを読んでいると、よく「衝撃を受けた」「震えた」といったことが書かれていますけど、僕は正直あまりピンとこなかったんです(苦笑)。メールや掲示板は、システムとして便利だなと感じていましたが、なにしろまだ「Yahoo! JAPAN」もない時代ですし、回線も遅かったですから。ただ、そこからの進化のスピードがすごくて……2年ほどするとすごく精度の高いゲームが登場したり、MP3で音楽が聞けたり、本当に目覚ましかったですよね。

情熱は行動することで溜まっていくもの

―大学卒業後は就職せずに大学院へ進んでいます。これはどのような理由でしょうか。

まだ進路を絞りきることができなかった、というのが正直な理由です。卒業してすぐ経営者になるのは現実的ではありませんでしたし、研究も4年間やった程度では、まだ将来が決められるようなものがなくて。でも少なくとも、コンピューターを研究テーマにしていれば、これからの時代は間違いなくプラスになるだろうと考えました。

ちなみに、当時の研究室の先生がビジネス感覚に長けた人で、企業や自治体から予算をもらって研究開発を手がけるようなこともありました。その先生が常々、「コンピューターサイエンスを使ってビジネスをしろ」と言っていたおかげで、僕も少しずつ起業への興味を強めていった経緯があります。

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