院試の勉強法教えます! 東大大学院受験の合格体験記【学生記者】

学生の窓口

こんにちは!大学4年の香です。

みなさんは、大学卒業後の進路は決まっていますか? なかには、他大学の院に進学したいと考えている人もいるのではないでしょうか。大学院の一般試験では、出身大学や成績ではなく試験の点数で合否が決まるので、今までの成績に関わらず、志望する大学院に進学できます。私は大学の偏差値・成績共に普通でしたが、東京大学の大学院にしかない研究をしたかったので試験を受験し、合格できました。今回は、そんな私の大学院受験体験談をご紹介します!

◆まずは大学院の研究室の情報を調べよう

一番にすべきなのは、他の大学院にどんな研究室があるか、またそこで自分がやりたいことができるかを、自分の目で確かめることです。説明会に行ってみると研究内容が自分の想像と違ったり、名前しか知らなかった・興味がなかった専攻に、実は自分のやりたい研究ができる研究室があったりということも実際に経験しました。

また、学部時代との研究室の変更を推奨しない先生がいるので、その点にも考慮する必要があります。他大学院受験をするとなると、場合によっては院で一から研究分野について勉強しなくてはならず、院試のための勉強で研究の時間が削られるという大変さもありました。

◆研究室が決まったら、過去問を解く

次にすべきことは、過去問の入手。大学院ごとに教科や出題分野が大きく違うので、過去問を解くのは非常に重要です。これは、在籍する大学の院を一般受験する場合でも同じ。まず過去問を解き、できなかった問題や苦手分野の問題を解いていきました。

教科別のそれぞれの対策法



1、英語

英語は志望大学院を決める前の3年生から、院試を意識したTOEICの対策の勉強をしました。受験で使ったのはTOEFLでしたが、この頃の勉強も役に立ちました。TOEICの勉強法は、公式問題集を繰り返し解くことです。

さらに余裕のある時期には、発音の本を買って基礎から勉強。そしてたくさん洋画を字幕で観て、リスニング力を鍛えました。強制的にやるのではなく、あくまで趣味として、興味のある分野の気になった洋画をひたすら観ました。飽きることなく英語を聴き続けたら、ある日登場人物達の会話の意味も理解できるようになっているのに気づきました。

4年生からは、本格的にTOEFLの勉強を開始。文法問題集を解き、TOEFL-ITPを受験して、TOEFLの問題形式に慣れていきました。3年まで英語を重点的に勉強していたぶん、専門科目に時間を多く割きながらも、直前期は1日15分でTOEFLの全分野が解ける模試形式の問題集を解いて、毎日英語に触れるようにしました。

2、専門科目

専門科目に関しては、「質問してわからないことを解決し、理解する」インプット作業と、「自分で問題を解く」アウトプット作業のバランスを心がけながら勉強しました。講義に頼ってばかりで受け身だった・自己流で勉強して大切な部分を見極められなかったという失敗から学んだことをもとに、院試の勉強では少ない時間で必要なところを確実に勉強するようにしました。また、他大学院を受ける友達にわからない問題や勉強法を相談して客観的な意見をもらいました。

3、面接・小論文

既に研究室に所属している人は、自分の研究内容を人にわかりやすく説明できるくらい理解していることも大切。面接の質問では自分の研究内容について聞かれます。また、小論文でも、自分が研究している分野に関連付けて書くようにしました。図書館の本で小論文の基本を勉強し、就活を終えた友人に面接の練習に協力してもらいました。

◆まとめ

試験結果に関わらず、学部時代で身につけた知識や院試の勉強を通して学んだことは研究室に入ってから研究を行っていく上で役に立ちます。努力は裏切らないというのは本当だと思いました。もし、自分のやりたい研究が見つかり、大学院に入学したいと思ったら、合格を目指してがんばってください。

文・香

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