MLBがなぜかNPBの公認球を導入することが内定

MLBは、今季から敬遠を“申告制”とし、投手が意思を示せば打者を一塁に歩かせることができるようになる。ストライクゾーンも、これまでの“膝頭の下”から“膝頭の上”に変更される。一昨年には、走者と野手の衝突事故を防ぐためのコリジョンルールが加えられた。
「今回のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、敬遠に関するルール変更が間に合わず、従来通りに投球して故意に四球にすることになったままです。その代わり、投球数の制限球数には加えないということになっています。ただし、『もし、その敬遠球が暴投になって、走者が進塁することになったらどうするんだ?』と、各代表チームのスコアラーは混乱していました。存在しない投球がワイルドピッチになったら、スコアブックにどうやって記載していいのか分かりません」(侍ジャパン関係者)
MLBがルール変更をした理由は、試合時間を短縮させるためだ。その一環として、今度はMLBの公式使用球が変更されるという。
きっかけは一昨年のプレミア12
「一昨年秋に開催された野球の国別対抗戦『プレミア12』で使用されたのは、日本野球機構(NPB)の公認球でした。NPB公認球は各国の選手からの評判もよく、滑らないボールに変更すれば、失投や悪送球による試合時間のロスもなくなると、MLBは判断したようです」(同・関係者)
新しいMLB公式球は、現在の日本のプロ野球の公認球であるミズノ製のボールに、かなり近いものになるそうだ。現在、MLBの公認球を作っているR社がNPBのボールを徹底研究しており、製造のめども立ったという。侍ジャパンは国際試合のたびに、滑りやすいMLB公式球に悩まされてきた。今回のWBCでもそうだ。
「プロ野球の前コミッショナーが、国際試合で使われるボールに近いものにする狙いでNPBの統一球を導入した際には、プロ野球12球団はボールの違和感に苦しまされました。勝手に反発係数を変えたりもされて…。統一球導入の目的は国際大会での違和感をなくすためでした。しかし、統一球導入後、むしろ違和感は強まりました。MLBが日本のボールを使うのなら、統一球が導入された2011年以降の騒ぎは一体何だったのか…」(在京球団スタッフ)
ルール変更もそうだが、NPBはこれからもMLBに振りまわされ続けるのだろう。
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(C)Nor Gal / Shutterstock
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