乳児を“回して”金儲け! パチプロ男が思いついた愚弄の策

週刊実話

 何らかの理由で子宝に恵まれない夫婦というのは世の中にたくさん存在するが、そんな弱みに付け込んで金儲けを企んだ男たちが逮捕された。

 戸籍上で親子となる特別養子縁組を希望する夫婦に、営利目的で乳児をあっせんしたとして、千葉県警は3月8日、児童福祉法違反容疑で民間事業者『(社)赤ちゃんの未来を救う会』(同県四日市市=昨年9月に解散)の元役員・上谷清志容疑者(35)と伊勢田裕容疑者(32)を逮捕。特に上谷容疑者については、あまりにかけ離れた職の変わりように、周辺関係者が首をかしげるばかりだという。
 「容疑者2人は養子を希望する東京都内在住の夫婦に、『100万円払えば優先的にあっせんする』と持ちかけ、昨年4月に100万円、翌月にも“実費”として125万円を受け取っていた。そして6月には、神奈川県の女性が出産した男児を、この女性への最終確認がないまま夫婦に引き渡したという。女性から相談を受けた県警は男児を捜し出し、女性の元に返していたのです」(全国紙社会部記者)

 児童福祉法では実費以外に金品を受け取ることを禁じており、県警は容疑者2人が受け取った額が実費よりも高額だったため、営利目的と判断。11月に捜査に踏み切り、全国初のあっせん業者の逮捕となった。

 養子を望んだ東京の夫婦は、養子あっせん団体から年齢制限で断られ続け、最後にたどり着いたのが同会だった。しかし、待望の赤ちゃんを託され親戚へのお披露目も済んだ後、わずか10日間で幻と化したのだ。
 「同会の実質的な運営責任者だった上谷容疑者は、自身のブログ(すでに閉鎖)によれば沖縄県那覇市出身。中学校を卒業後、新聞配達などをしてバイト生活を送り上京。その後はパチプロとして生計を立て“土日だけで月100万円を稼いだ”とも自慢していました。そんな生活ぶりがパチンコ関係者の目にとまり、一時は“現役パチプロのキヨシ”として一部で名の知れる存在となっていたようです」(前出・社会部記者)

 パチンコやスロットでの必勝法の情報商材を販売し、かなりの売り上げがあったという上谷容疑者だが、長くは続かなかったという。
 「上谷容疑者の知人によれば、この4〜5年で情報商材の儲けがガタ減りし、パチンコ以外の商売を探していた。パチンコ商売から養子縁組のあっせんという変わりっぷりに、他の上谷容疑者を知る人物も驚いています」(同)

 “命”を商売にしようとした男たちよ、恥を知れ!

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