連れていかれちゃう!飼い主の遺体の入った車を全力で追いかけてきたものは、故人の最愛の犬だった(マレーシア)

カラパイア

連れていかれちゃう!飼い主の遺体の入った車を全力で追いかけてきたものは、故人の最愛の犬だった(マレーシア)
連れていかれちゃう!飼い主の遺体の入った車を全力で追いかけてきたものは、故人の最愛の犬だった(マレーシア)

[画像を見る]

 犬は人間の友である。いつだって無償の愛と全力の忠誠心を見せてくれる。

 そして不運にも最愛の飼い主に先立たれてしまった犬たちは、胸を締め付けられるような予想外の行動をとる時がある。

 今年2月の初旬、マレーシアのトレンガヌ州にて、高齢のためにこの世を去った女性がいた。彼女には最愛の犬がいた。その犬の名はボビーという。

 

・故人の棺を積んだ車をひたすら追いかけるもの
 その日、故人となった高齢女性の自宅でしめやかに行われていた葬儀は、埋葬のため墓地に移動するところまで進んだ。

 参列者たちは車に乗り込み、約3.2キロ先にある墓地に向かうことになった。

 長寿だった故人には孫やひ孫もいた。その中の一人であるレオンさんも曾祖母との思い出に浸りながら車に揺られていたが、ふと外に何かの気配を感じ窓に目を向けた瞬間、言葉を失った。

 そこにはひたすら路上を走っているボビーの姿があったのだ。

[動画を見る]

 いてもたってもいられなくなったボビーは家を飛び出し、彼女の棺が乗った車を追いかけているのだ。ボビーの思いがけない行動はレオンさんや遺族にとって胸が張り裂けそうになるほど切ない光景だった。

[画像を見る]

image credit:facebook

 ボビーはなぜこの車に故人が乗っていることがわかったのだろう?この車で移動することを知らせていた人がいたかどうかはわからない。

 だが、彼には確信があったようだ。他の車には目もくれず、この車を追いかけてきた。更にその先のことも見通しているようだった。

墓地付近まで来た参列者とボビー

[画像を見る]

image credit:facebook

・最愛の飼い主の埋葬場所から離れないボビー
 墓地に到着したボビーは、誰に指示されるでもなく故人が埋葬される穴のそばに横たわり、そのまま動こうとはしなかった。

[画像を見る]

image credit:facebook

 誰かが気を引くと少し寄ってくるが、結局そこに戻ってしまうのだ。

[動画を見る]

 棺が車から降ろされた。棺の埋葬作業が行われる。

 ボビーはその間、落胆した様子でじっと見続けていた。

[画像を見る]

image credit:facebook

・列席者も思わず涙。ボビーの悲しみを癒そうとする遺族
 こうしたボビーの行動は、故人を悼む列席者の心を強く揺さぶった。こんなに忠義な犬の姿は見たことがない、という声も聞こえた。

[画像を見る]

image credit:facebook

 この一連の出来事が、ボビーの悲しみを癒すのに役立つかどうかは誰にもわからない。だが、埋葬を一部始終見届けた彼は、彼女がもう二度と帰らぬ人になったということを理解しただろう。そうでなければ悲しすぎる。

 現在ボビーは故人の息子たちにお世話されていて、孤独のまま悲しみに暮れる心配はないという。レオンを含めた遺族の人々はボビーの悲しみが少しでも和らぐことを心から願っているのだ。


via:thedodostompfacebook・translated D/ edited by parumo




画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。
「連れていかれちゃう!飼い主の遺体の入った車を全力で追いかけてきたものは、故人の最愛の犬だった(マレーシア)」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る