Alpine is back! アルピーヌの歴史を彩るクルマたち (3/4ページ)
軽量だったA110と比べ、重量がかさんだA310は登場当初からアンダーパワーという指摘を受けがちでしたが、PRV・V6を搭載することでこれを解消。GTモデルへと路線変更しました。また、人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」では葛城ミサトの愛車として登場し、多くの人に名が知れ渡る存在となります。
■GT性能を飛躍的に高めたV6photo by wikipedia(CC 表示-継承 2.5)A310に代わるアルピーヌのスポーツカーとして1985年にデビューしたのが、V6です。基本的な構造はA310のものをキャリーオーバーし、ボディはフランスを代表するコーチビルダーであるユーリエが手掛けました。このボディはフラッシュサーフェス化が徹底され、Cd値は0.28をマーク。サイズも大型化され、本格GTカーの出で立ちを手に入れます。インテリアデザインはシュペール5(サンク)などをデザインした、マルチェロ・ガンディー二の手によるもの。エンジンはその名のとおりV6のみとなり、とうとうポルシェ・911と対等に渡り合える性能となりました。専用のフロントマスクやフェンダーを与えられた「ル・マン」というモデルが末期に登場し、日本にも50台ほどが当時の販売元であるJAX(ジャクス)により輸入されています。
■ 信頼性の向上が図られたA610V6で確立した「アルピーヌ=GTカー」という図式をさらに具体的に示したのがA610です。一見するとV6のマイナーチェンジ版のようにも感じられますが、スペースフレームの採用や3リッターのV6ターボの搭載、サスペンョンセッティングやタイヤサイズなど変更は多岐に渡ります。これらのセッティングによりハンドリングはニュートラルに、冷却性能は向上して高い信頼性が確保されました。スタイリングの大きな特徴であるリトラクタブルヘッドライトは、V6で考えられていた北米輸出向けの造形を取り入れたものです。1991年より生産が開始されましたが、1995年には終了。アルピーヌの名は一旦途絶えることになります。