センバツネット裏情報 「あのルール変更」に高校野球はどんな準備をする? (2/2ページ)

リアルライブ

投手出身のプロ野球解説者もこんな話をしてくれた。

 「敬遠で4球を投じる約30秒間に守っている側が呼吸を整える、守備陣全員でサインを確認するという『間』がなくなります。野球は『間』のスポーツだと思っているので、申告制になればゲームが単純化していくと思う」

 メジャーリーグが時間短縮を目指す背景に、テレビ文化との共存がある。コマーシャルを入れるタイミングもそうだが、試合が長時間化すれば視聴者は離れていき、広告出資する企業も二の足を踏んでしまう。

 高校野球はどうか? 1試合平均は2時間台である。試合途中、プロ野球と同じようにグラウンド整備も行われているのに、だ。プロ野球はバッテリー間で交換するサインも複雑で、リリーフ投手を何人も投入するので自ずと時間も長くなってしまう。それはそれで分かる。だが、高校野球の試合時間はさほど長くない。『敬遠死球の申告制』で高校球界が動じないのは、それを導入しなくても試合時間を短縮する方法を知っているからではないだろうか。攻守交代時にダラダラと歩くヤツもいないし…。(スポーツライター・飯山満)

「センバツネット裏情報 「あのルール変更」に高校野球はどんな準備をする?」のページです。デイリーニュースオンラインは、スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る