「教職課程」って実際どうなの? 履修中の大学生に聞いてみた<メリット編>【学生記者】

学生の窓口

こんにちは!横浜国立大学の山Dです。


以前、大学で資格が取れる「資格課程」に関する記事の中で、教育学部ではない学部(例えば理工学部や経済学部)でも教員免許が取れる制度「教職課程」について紹介しました。

それに引き続いて、前回は「教職課程」を実際に履修している、あるいは過去に履修していた学生に「教職課程」を履修してみての実際の声を記事として紹介しました。今回はその続編として、「教職課程を履修してよかった!」という声をお届けしたいと思います。前回の記事では「教職課程」のマイナス面にも触れているので、教職課程に興味がある方はそちらもあわせてご覧ください。

■実習がとにかく楽しい!

・教育実習がとにかく楽しかったです。そこで人生が変わったと思っています。絶対教師になってやろうと思って採用試験に挑み、無事に教師になることができました。(商学部4年・男性)

・授業だけでなく、部活の指導やクラスの学級運営などにも関わらせてもらいました。子どもたちと関われた、あの3週間は一生の宝のものになりました(理工学部4年・男性)

・もともと軽い気持ちでいったわけではないけど、教育実習はすごい大変でした。責任もありましたし……それでもとてもいい経験になりました。あの頃の経験は今の教師生活でも役に立っています(社会人2年目・女性)

上記にもあるように教育の現場にいって、そこで2~3週間、生徒たちと向き合うことができる、教育実習の時間はとても貴重なものになっているようです。教育実習自体はとても大変ですが、あなたが精一杯取り組めば、充実した時間になるはずです。教育実習を経て、本気で教師になろうと決めた人も私は大勢見てきました(逆に教育実習にいって、教師を断念した学生もいますが……)。

それだけいろいろな学びがあるのが教育実習です。これから教育実習に行く人はしっかり準備をしていきましょう!

■他学部の友達もできる!

・教職課程の授業は学部もバラバラなので、いろいろな学部の人と友達になれました(社会学部2年・男性)

・普段は文系学部の人と関わる機会がほとんどないので、自分の場合は教職課程が理系学部の人以外とも関われるチャンスだったりもします(理工学部3年・男性)

・同じ教員志望の学生が集まっているので、話も合うし、一緒にいて楽しい仲間ができました! 日本の教育を僕らで変えてやります!(法学部3年・男性)

「教職課程」はさまざまな学部の人が受けているので、学部を超えて交流することができます。授業も教科書の内容を教授が解説していくものばかりではなく、模擬授業やグループワーク中心の授業が多いので、普通の授業よりも周りと仲良くなりやすいです。理工学部の学生で普段は周りに男しかいない……という学生も教職課程を通して女子学生と仲を深めることができたというエピソードもあります(笑)。いろいろな人と関われる可能性があるということですね。

また、「教職課程」で関わる人たちの多くは、教育に熱い想いを持っている学生が多いので、意気投合して一気に仲良くなる場合もあるようです。そして、アルバイトも圧倒的に塾講師が多いです。さすが、教育に関心がある人たちの集まりですよね。

■教育について深く学べる

・カリキュラムが充実していて学校教育について深く学ぶことができました(法学部4年・男性)

・教育学部でなくても、しっかりと教育について学ぶことができると思います。教職課程は忙しくて大変なことも多いですが、学べることもたくさんありますよ(文学部4年・女性)

「教職課程」は国の定める基準を満たさなくてはならないので、授業数も多く、忙しい面もありますが、そのぶん、教師になるために必要な知識や経験を積むことができます。教育学部とも遜色はほとんどありません。

先日、筆者の母校である中学校や高校の先生がたとお話しすることがあったのですが、実はその先生方の中にも教育学部卒ではない先生が意外に多いということがわかりました。教育学部出身ではありませんが、それでもしっかりと教師として働いていらっしゃいますし、筆者自身もその先生方には大変よくしてもらった先生方です。「教職課程」でしっかりと学ぶことができれば、教師として働く最低限のスタートラインには立つことはできるので、あとは自分の努力次第でいかようにもなるということですね。

■専門科目に詳しい教師になれる!

・大学では英語を専攻していて、留学にも1年間行っています。将来は生徒たちに生きた英語・役立つ英語を教えたいと思っています(文学部3年・男性)

・学部では日本史を専門で学んでいるので、とにかく知識のある教師になって、生徒たちに日本史のおもしろさを伝えてあげたいです(商学部4年・男性)

所属学部の専門知識を教師になった際に活かせると考えると、教育を深く学んでいくこともステキですが、日本史や英語など専門分野をしっかり学んで、その深い知識を学校教育現場に生かしていくというのもステキなことですよね。もちろん、教育学部でも教科ごとにわかれて学ぶことができますが、より深く専門科目を学んできた教師の授業は価値がありそうです。

■なにより、教員免許が取れます!

これが一番ですね。卒業と同時に「教員免許」が取得できるのがなによりも大きいことだと思います。もしかしたら、新卒の段階では民間企業に就職しても、いずれ教師の道に戻ってくることだってできますし、そういう教師の方もいらっしゃいます。「教職課程」の履修には時間も取られますが、それ以上に大きなものを得ることができるといってもいいのではないでしょうか。

◆まとめ

いかがでしたか? 今回は「教職課程」を実際に履修している又はしてきた人に話を聞いて、その実態に迫ってみました。悩むことや大変なこともあるようですが、「教職課程」を取っていてよかったという人もたくさんいるようです。まあ、最後まで単位を取りきって、教育実習にもしっかり行けば、教員免許を取得できるわけですから、とてもいい制度ですよね。

実は私自身もこの「教職課程」の制度を使って教育実習にも行きましたし、中学教諭や高等学校教諭の免許も取得しています。時間的な負担もあり、大変なことも多いのですが、それでも「教職課程」を取って本当によかったと思っています。みなさんの中でもし興味のあるという方はぜひ、「教職課程」を取ってみてはいかがでしょうか。きっといい経験になるはずですよ。

文・山D

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