愛をもらい、刺激を戻す。サンウルブズ江見翔太激励会、学習院にて。 (2/2ページ)

ラグビーリパブリック

そもそもラグビーをやろうと思わなかっただろうし、受け入れてもらえたかどうかもわからない」

 出席番号が次の友だちにたまたま誘われ、この世界に足を踏み入れた。必然でない、そんな幸運な出会いから始まったストーリーだから多くの人に夢を与える。

「(強豪校とは違って)自分のペースでやれたのがよかったと思います」

 最初にセブンズ日本代表に呼ばれたのは大学1年時。クラブチームに加わり、男子セブンズ代表相手の練習試合に出場したときの動きが代表首脳の目に止まったのがきっかけだった。

 そんなきっかけをつかめたのも自由な空気が漂うクラブだったからだと思うし、U20日本代表やセブンズ代表の活動とクラブのスケジュールが重なったときには「代表優先で」と背中を押してくれたから有り難かった。「このクラブだったからいまがある」の言葉には、深い感謝の思いが込められていた。

「サンウルブズに入ったとはいっても、まだ始まったばかり。まだ足りないことは多いと思っています。2019年のワールドカップには僕自身も是非とも出たい」

 2017年度の学習院大学ラグビー部主将を務める4年生のCTB吉岡拓海は、「強豪校でない環境でも個人の頑張り次第で成長できる。江見さんの姿を見て、そう励まされます」と話し、こう付け加えた。

「(近くで見ると)体も大きく、鍛え込んでいることがよく分かるのですが、試合でのコンタクトシーンを見ると、決して力任せでなく、日本人ならではの考えたプレーのように感じます」

 バイスキャプテンの遠藤嘉輝(4年/CTB)も「このクラブからトップリーグや世界の舞台で活躍する先輩がいるということが、僕らのモチベーションを上げてくれます」と語った。

 昨季は全敗で関東大学対抗戦Bの最下位に沈んだ同部。今度は自分たちが優勝、そしてAに昇格し、江見先輩を祝勝会に呼びたいな。

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